第10話《間もなく、第二試合ですよ!》
観客席に戻ると、手に入れたスキルの確認をした。
バルバロたちはまだ帰ってきていないが、本番までには間に合うやろう。
【SPチャージ(特大)】(P)
SPゲージの貯まりが二倍になる。
(極)の方は交換ポイントがでかすぎて、断念した。
最低でも三つは、交換しておきたかったからな。
【SP受け渡し】(A)
貯まったSPを、任意の仲間に受け渡しができる。
こちらは人数分、確保ができた。
今のタナトスでは、何もしなければSP発動までに、5ターンもかかるねん。
彼らを相手に、5ターンは時間が掛かり過ぎる。
SPスキルの発動が勝利の鍵なわけやから、もたもたしてたらこっちがやられてしまうがな。
――聖杖アベル。
ドクターの仲間が持つこの武具は、鬱陶しい。
【不可侵の盾】(A)
一度だけ、あらゆる攻撃を無効化する。
味方全員の攻撃力と防御力を、5倍にする。
攻撃者の体力を半分にして、術者はリタイアする。
なのでこの手のスキルに対して、有効なスキルを交換させてもらった。
問題はスキルのスロット数やな。
付けたいスキルが多過ぎて、どれを削るかで悩んでるねん。
黙考していると、大歓声があがって我に返る。
第二試合の選手が、入場してきた。