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50.マッドサイエンティスト

当回は、内容的に具体的に書くことは避けたかったため、意図的に短くしております。ご理解いただけると幸いです。

 人間も魔族も知らぬ深き深き森の中。あらゆるものに見捨てられた呪われた森の中に、その建物はあった。そこに囚われたものは、どんな獣でも、人間でも、魔族でも、彼らが助けを求める声は誰にも届かない。そこは、呪われた忌むべき土地だったから。周りにはそもそも助けの手を伸ばすものなど誰もいないのだ。


 そんな建物のさらに奥深くの地下室に、悪魔ラウムは研究室を持っていた。

 ただし、そこは研究室なのか、拷問室なのか分からない代物であったが。


 部屋の中には、たくさんのキメラ(合成獣)がガラス器具の中で、溶液に浸かっている。ライオンのたてがみを百以上の蛇に置き換えたもの、龍の体に三つの頭をつけたものなど、様々なものたちが眠っている。これは悪魔ラウムの『作品』達だ。


 彼は生き物を生きたまま切り刻む。贄となるものたちは、初めは怒り、そして哀願し、許しをこい、呪詛し、そして最後に、身に降かかる謂れのない残虐な仕打ちにただ絶望し、泣き叫ぶその声に、愉悦を感じて笑い、打ち震えながら作り上げる、残虐な子供のための『玩具』だった。


 床はリノリウム。『制作』の後でもあっという間にその赤の痕跡はなくなる。

 壁に吊るされているのは、数多の鋭利な解体器具、刃物、そして血のこびりついた拷問器具だ。


 そしてさらにその奥。これから作り変えようとされる贄が檻の中に囚われていた。テュポーンとピュートーンを倒したリリーたちのための贄である。

 ハヤト、フォリン、スノウ、トオル。そしてその他数を合わせるための元奴隷たち。


「さあ、君たちの『制作』を始めよう」

 奴隷達の前に、血濡れの肉切り包丁を持ったラウムが愉悦に笑みを浮かべた。

下記をどうかお願い致します(。ᵕᴗᵕ。)


駆け出し作家の身ではありますが、すこしでも

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