表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

38/64

38.ご褒美と新たな職業選択

【聖女のレベルが上限に達しました。以下の職業を追加で選べます】

 ・空間魔導師

 ・時魔導師


 頭に響く()()が気になるが、まずは依頼達成報告でしょう。


 ようやく私たちは起き上がって、宝物庫の扉を開ける。

「龍退治、終わりましたよ。もう安心です」


「おおおおお!」

 扉の向こうに控えていた警備兵さんと、デイジーのお父さんのガザンさんが歓喜の声を上げる。


「これは早く陛下にお伝えせねば!」

 警備兵のひとりが走って報告へ行く。


「父ちゃん、アタシやったで!」

「流石ドワーフの子だ!家を飛び出した時はどうなるかと心配したが、立派な戦士になって帰って来てくれて私も鼻が高いぞ!」

 そう言ってガザンさんは、デイジーを抱き上げ、高い高いをする。

 ……二人とも背が高くないから、そこまで高くないけどね。


 そうこうしてるうちに、ガイン王も側近を連れてやってくる。


「まさか本当に退治してしまったとは!」

 依頼しといて、『まさか』っていうのはないと思うよ?


「英雄たちよ、本当にありがとう!しかもそのうちの一人が我が一族の者とは鼻が高い!兵士たちよ、ガザンの子デイジーを見習って励むが良いぞ!」

「「「ははっ」」」

 と兵士たち一堂が畏まる。


「倒してくれた龍の素材は、正当に買い取ろう。その他にもなにか褒賞が必要だな……宝物庫の中から好きなものを一つづつ持っていくが良い。役に立つものもあろう」

 そう言われて、私たちは揃って頭を下げる。

「「「ありがとうございます!」」」


 ◆


「でも山のようにあるよねえ、どうしよう」

 宝物庫の中で私たちは悩んでいた。

 ちなみにデイジーは王冠を被ったりして遊んでいる。ちゃんと考えようよ。


 そうこうしていると、『鑑定』を持つエルが何かを見つけたらしい。

「あれ、これは魔力が上がる指輪だ」

「そして、こっちが力に、こっちが素早さ」

 魔力が私で、素早さがエルで、力がデイジーかなあ。

 各自に渡してはめてみる。


「お揃いっぽくて良くない?」

 三人で顔を見合わせてにっこり。


 うん、決まり!


 ◆


 そうして、山といえば温泉。あるっていうなら入るよね!

 国王陛下の計らいで、入れていただける事になった。

「はー、体の疲れがほぐれるー」

 今日はデイジーも泳いだりせずに大人しい。流石に疲れたのだろう。三人で横並びでくったりだ。


「そういえば、また職業が選べるようになったみたいなの。空間魔道師と時魔道師」

 そうだ、と思い出してみなに相談する。


「空間魔法は、行ったことあるところに行けるようになる『転移』とか『アイテムボックス』が使えるようになるみたい。で、時魔法は、私たちの動きを早くしたり、敵の動きを遅くしたり、止めたりできる」

 私が、『魔術を統べるものの指輪』の知識を使って説明する。


「転移魔法は憧れるなー。でも、アイテムボックスはデイジーと被るから必須でもないね」

 そういうのはエル。


「リリーさんの支援のバリエーションが増えるのは時魔法やねえ。それに移動ならヒルデンブルグの王様に、またヒポグリフ借りればええやん」

「ちょっとそれは……」

 デイジーが『王様のものはアタシのもの』に近い事言い出す。流石にエルが呆れている。


「まあそういうことで、時魔法選びまーす!」

【聖女のレベルが上限に達しました。以下の職業を追加で選べます】

 ・空間魔導師

 →時魔導師


「なあなあ、早くなる魔法かけてーな」

 デイジーがオネダリするので、練習がてらかけてみることにした。

加速(クイック)

 すると、すごい勢いでデイジーが泳ぎ出した!ちょ、水しぶきがすごい。

「おいこら、やめないかデイジー!」

 エルに捕まるまでそれは終わらなかった。

下記をどうかお願い致します(。ᵕᴗᵕ。)


駆け出し作家の身ではありますが、すこしでも

・面白かった

・続きが気になる


と思っていただけましたら、ブックマークや評価をぜひお願いします。

評価はこのページの下側にある【☆☆☆☆☆】をタップすればできます。


感想もいただけたら、とっても喜びます"(ノ*>∀<)ノ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ