表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

37/64

37.双龍退治②

「いつでも私が回復できるから、みんな、大丈夫よ!」

「「おう!」」

 わざと大きな声で私が回復師であることを誇張する。


「では、そなたから我が生み出す溶岩で逝ってもらうとするか」

 テューポーンが私に向けて首をもたげる。

 私は片手で防御壁の準備をする。


 その隙に、再びエルとデイジーのふたりが隙をついて双龍の首の付け根にまたがる。

「愚かな。さっき吹き飛ばされたこと忘れたか!」

 ピュトーンが嘲笑う。


 だけど、私たちは自らを犠牲にした策を考えてあるもの!


鉄の杭(アイアンエッジ)!」

 私は、空いた方の手で長い鉄の杭を四本展開する。そして、その杭をエルとデイジーの太ももに打ち付けた。杭は太ももを貫通し、龍の体まで刺し通す。


「痛ってー」

「流石に痛いな」

 デイジーとエルが苦痛に顔をゆがめるが、作戦通りだ。


 ピュートーンが首を振り回したが、杭に阻まれて、二人を振り払うことは出来なかった。


 二人は首切り作業を開始した。


 そしてテューポーンの溶岩が私に向かって吹き付けられる!

氷の嵐(アイスストーム)

 こちらへと向けられる溶岩に、私が作り出す吹雪をぶつけ続ける。すると、溶岩を芯まで固めることは出来ないが、表面が黒く冷え固められ、ボトボトと床に落ちていき、溶岩石の山を作っていく。


 ……こうなったらどちらが先に尽きるか、持久力比べよ!


 私が流石にヒールをかけてあげる余裕もないので、首狩り組は各自太ももの傷が拡がると回復ポーションを飲む。しかし、テューポーンも、ピュトーンも痛みで暴れるため、エル達は非常に痛そうに顔をゆがめている。


 そうしていると、テューポーンの溶岩が尽き果てたのか、溶岩が口から吐き出されることは無くなった。


 かわりに、ピュトーンが氷のブレスを吐き出してくる。

炎の壁(ファイアーウォール)


 ……首が落ちるまで、耐えてみせる!


 そうして、ようやく一本、そして二本と龍の首が落ちて、吐き出すブレスも涸れていった。


「よっしゃ、やったで!」

「こっちもだ!」


 ズズゥン……と、大きな音を立て、双龍の巨体が息絶え、崩れ落ちる。


「「せえーのっ!」」

 痛みを覚悟して二人が杭を引き抜く。

「ハイヒール」「ハイヒール」

 私はすかさず回復する。


「「「しんどかったー!」」」

 その場で私たちは大の字で寝転ぶ。


 ……私たちは、かろうじて双龍退治を成し遂げた。


 そして、例の声が頭に響いた。


【聖女のレベルが上限に達しました。以下の職業を追加で選べます】

 ・空間魔導師

 ・時魔導師

下記をどうかお願い致します(。ᵕᴗᵕ。)


駆け出し作家の身ではありますが、すこしでも

・面白かった

・続きが気になる


と思っていただけましたら、ブックマークや評価をぜひお願いします。

評価はこのページの下側にある【☆☆☆☆☆】をタップすればできます。


感想もいただけたら、とっても喜びます"(ノ*>∀<)ノ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ