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35.龍退治依頼

「デイジー!そなたが龍殺しを成し遂げたというのは本当なのだな!」

 ガイン王が玉座から立ち上がって、デイジーに問いかける。その目は何故か期待に満ちている。


「は、はい。ここにいる仲間とともにですが……」

 王の剣幕に少し引き気味になるデイジー。


「デイジー、我が国も今、ドラゴンに悩まされているんだよ……」

 デイジーの父親であるガザンが衝撃の発言をする。


「「「ええええ!」」」

 びっくりである。そして嫌な予感がする……。


「ドワーフは黄金が大好きじゃ。我が国の宝物庫には代々の王が貯め続けた山のような黄金が保管されとるんじゃが……そこに、何故かドラゴンが入り込みおっての……。奪った黄金は自分のものだと言って出ていかないのじゃ」


 うん、この流れはこう続くんだよね……。


「龍殺しの英雄に依頼する!我が国を脅かすドラゴンを退治するのじゃ!」


 こうして私たちはまたドラゴン退治をすることになった。

 ……簡単に言ってくれるけど、命懸けなのよ?


 ◆


 まずは宝物庫から追い出されたという警備兵から、ドラゴンに関する情報を聞き出しに行った。


「真っ黒で大きなやつでな!炎も氷のブレスも吐くんだよ!何とか部屋から逃げ切ったが、俺はおかげで火傷をおったんだ」

「俺は、腕が凍傷になっちまった」

 そう言って、負傷箇所を見せてもらうと、たしかに酷い火傷と凍傷だ。特に凍傷は下手をしたら壊死しちゃうよね……。


「このままじゃあ、痛いし不便ですよね。私、治癒魔法が使えるので、治しちゃいますね」

 そう言って、警備員さんをハイヒールで回復をする。

「「おおきれいさっぱり治ったぞ!あんたは女神か!ありがとう!」」

 怪我が治った警備員さんたちは、それぞれの負傷箇所が自由に動くことを嬉しそうに確認している。


「それにしても、一匹のドラゴンの口から、火と氷のブレスなんて相反するもの吐き出せるものなのか?」

 話を聞いていたエルは首を捻る。


「それがなあ、普通のドラゴンじゃないんだよ」

 火傷をしていた警備員さんがため息を吐く。


「全部二倍なんだ」

 そういうのは凍傷をおった警備員さん。


「二倍って?」

 エルがさらに尋ねた。


「首は二本。片方の口で炎を吐き、もう一方で氷を吐くんだ。あと、翼は四枚、足は多分八本なんだろうな。沢山あったぞ。あんなやつ見た事も聞いたことも無い」


 私たちは三人で顔を見合わす。

「ファフニールより大変そうじゃない?」

 頷き合う私たち。


 ……お気楽な帰省のはずが、自ら危険なところに首を突っ込んでしまったようだ。

下記をどうかお願い致します(。ᵕᴗᵕ。)


駆け出し作家の身ではありますが、すこしでも

・面白かった

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