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20.エルの正体

 ギルバートさんとの話が終わったあと、私たちは未踏破エリア以外のギルドが買い取れる部分の素材の売却を行った。デイジーが何でもアイテムボックスに放り込んでたのと、ほとんどが首を狩っただけの状態の良い素材だったためか、高く買取って貰えた。

 はっきり言ってギルド買い取り分だけでも、三等分してもなおすごい金額を受け取った。数年食べていけそうなんだけど……。


 そして、買い取りも終えると、ギルバートさんとリムルはギルドの出入口まで見送りに来てくれた。

「それじゃあ、諸々よろしくお願いしますね。連絡は、私が実家にいますから、そちらへお願いします」

 エルがギルバートさんにそう依頼していた。

「「よろしくお願いします」」

 ギルドの出入口まで見送りに来てくれたギルバートさんとリムルに、私とデイジーも別れを告げる。

 ギルバートさんは、私たちの姿が雑踏に紛れるまで頭まで下げていた。Sランク冒険者ってそんなに待遇良いのかな?


 そんな事を考えたあと、そういえば今日の宿どうしよう……なんて思ったんだけど。

「そういえば、半年間もいなかった……というか死んだと思っている人の荷物ってどうなってるかなあ?」

 このあと宿をとって、前の宿に置きっぱなしの荷物をひきとって……って考えたら、嫌な予感がしたのだ。

「あるわけないなぁ」

 参った、というようにデイジーも額に手を添える。


「普段用の洋服とか寝巻きとか下着も……色々要るよね。買いに行こうか」

 デイジーとエルに聞くと、エルは「必要ない」そうだ。確かにさっき、エルは近くに実家があるようなこと言ってたよね。


「今日は宿を取らないでうちに泊まればいい。きっと家族もリリーとデイジーに会いたがるはずだから。必要なものを買ったら、ここで待ち合わせよう。私は、一度実家に顔を出してくる」


 そう言って、二手に別れて行動することになった。私とデイジーはお買い物だ。まずは、移動時にこれから買う荷物を入れておけるような大きなバッグを買った。デイジーも、何でもかんでもアイテムボックスに入れているわけじゃない(だから今買い物に来る羽目になっている)ので、彼女もバッグを買っていた。


 そして洋服!

 ギルドでの収入で懐にも余裕があるし、エルのお宅にお邪魔するのだから……と、庶民向けだけれどちょっとしたお出かけにも着られるような質の良いものを売っている店にしようということになった。


 デイジーはエメラルドの瞳の色にあわせて若草色のものと、元気なイメージの黄色のワンピースを私が選んだ。あんまりフリルは好きじゃないそうなので、ワンポイントにリボンがある程度の大人しめなものだ。

 私はアメジスト色と、淡い水色のワンピースをデイジーが見繕ってくれた。私はフリルが好きなので、裾にフリルが付いたデザインにした。


 ……で、あとは女の子の秘密!なのでどんなものかはナイショです!


 そんなこんなで買い物を終えて待ち合わせ場所へ行くと、馬車が停まっていた。窓から顔を出してエルが手を振って「乗って!」と言う。


「え、ちょっと待って、これ貴族様のでしょう!?」

「えらい立派な紋章ついとるけど……」

 慌てる私とデイジー。でも言われるがままになんだかんだと乗せられてしまう。


 想定外に、どう考えてもどこかの貴族様の馬車に乗せられ、混乱する私とデイジー。いやだってね、あんまり気楽に泊まれって言うから商家さんとかなのかなーって思うじゃない。


 でも、馬車が止まって降りた先は、領主様のお屋敷だった……

下記をどうかお願い致します(。ᵕᴗᵕ。)


駆け出し作家の身ではありますが、すこしでも

・面白かった

・続きが気になる


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