愛しき者達
「アレン様申し訳ねぇ」
大図書館に行ってから、少し様子がおかしかったのでな
奴等、何も話さんので訪ねに来てみた。
クラークの話しに寄れば、2人が何故沈んでいるのかは大体把握をしたわ。
奴の連れの事を聞いたのだな。
大往生も、大往生だったと聞いているが
それでも我らよりは短い
人間と精霊の寿命の違い等、分かりきった事よ。
我と共に居たいと願っておるが、クラークの事がある故に言えぬとでも思っておるのだろうて。
分かりやすい奴等よ
何とも、愛いのぅ
我はクラークとは違うのだがな
色恋や契約で縛られた関係でも無い
そして
奴は半分は人間、感受性の豊かな奴よ
我は、奴ほど憔悴する事は無いさな
愛しき者達よ
なんと、心が温かくなる事か
カレンの事も有るのでな。それが終われば、と思っておったが改めても良いのかもしれん。
奴等は似た者同士だからの
我の事になると2人して沈みよる
あんな顔をしておきながら、何でもないと口を割らん頑固者じゃて
今でこんな風じゃ
我が離れる時、奴等は2人してどんな顔をするか想像など容易い事よ。
奴等は我のお気に入りじゃ
憂いた顔は中々に嫌なのでな。
しょうがないのぅ…
長居するつもりは無かったのだがな
ここは居心地が良い
永く生きて来たが、こんなにも人間と時を同じくしたのは初めてなのでな
情も湧いてしまうと言う物…
自分達ばかり助けられている、と思っているやもしれん
奴等がどんな人生を生き
これから歩んで行くのか
興味が無い事も、ないしの
そんな奴等の一生を眺めるのも粋かの…




