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【完結】推しとの同棲始めました!?  作者: もわゆぬ


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番外編 失う怖さ


結婚式から少し後のお話



***********



今日はとても良い天気だ。

良い天気過ぎて、少し暑い。


そんな日はインドアに限るが、デートの約束をしていたのでゲイルと私は本でも読みに行こうとミレーヌ大図書館へ向かった。




「こんにちは~クラークさん!」


「あぁ、マリーちゃん。ゲイル君も来てくれたのか、ありがとう」


「こんにちは」


「あれ、クラークさん何だか元気無い…?それに、酷い隈だよ?」




「おっと…、バレちゃったか。ちょいと、連れが旅立ってな」



「奥様が…?」


「もう、歳だったからな。

出会ったのが遅かったから、子どもも居ない。


ここんとこずっと伏せって居たんだが、ついにいっちまった。

契約も切れてしまってな。繋がりが無くなる事がこんなに寂しいなんて、思わなかったさ。


だけど、ここに残る事にしたよ。


ここは、アレと過ごした掛け替えの無い場所だからな」



そう言うと、クラークさんは持っていた本を撫でた。

まるで、そこに愛しい人が居るかの様に。




「おいおい、2人して辛気臭い顔しないでくれ。


話した俺も悪かったがな、大往生だったんだぜ?

2人まで悲しませたらアイツに叱られる」



本を撫でた後、此方を見たクラークさんは笑いながら私達をガシガシと撫でる。



自分達が悲しむとクラークさんを困らせる事は分かったのだが、それでも顔を変えることが出来ずにいた。



何も出来ない自分がもどかしくて

心ばかりのハンドマッサージをしたら、クラークさんは眠ってしまった。




本当に眠れて居なかったのだろう。

魔力も多めに入れておいた。

ぐっすりと眠るクラークさんを見て、胸が痛む。


大図書館の看板を休館にして、その様にした事をメモに書いて置いておいた。



1人だと考えてしまうもの。


仕事、していたいよね。

私にも経験が有るのだ、分かってしまう。



座ったまま眠ってしまったので、直ぐに起きてしまうかもしれないが、少しでも休めたら良いなと思った。




ゲイルは私を見て頭を撫でたが、本人も辛そうな顔をしている。



2人して余り会話も出来ずに、とぼとぼと家に帰った。



『お、帰ったかの?ん?


どうした、2人してそんな顔をして』



アレンはいつもの定位置から顔を上げて、私達を少し驚いた顔で見ている。




私はアレンに駆け寄り、抱き締めた。



『…何かあったのかえ?』



やはり少しひんやりとしているが温かい、アレン。



ゲイルも私と同じ気持ちなのだろう。

私ごとアレンを抱き締めた。


『やや、珍しい事も有るもんだのぅ……。


世話の焼ける奴等よ』



アレンは私達に好きにさせて、クツクツと笑う




この愛しい時間が永遠に続けば良い、そう思った。



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