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【完結】推しとの同棲始めました!?  作者: もわゆぬ


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バァァン!



自分の閉めた扉の音に少々驚いたが、気にしている場合では無い。


「何あれ…。反則的格好良さなんだけど…」


実質何もしていないが、朝チュンを体験してしまった様なものだ。


ゲイルは先に起きていて、私の手を指先で弄びながら困った顔をしていた。

それだけ聞くと酷く矛盾しているようだが、ゲイルは"男"の顔をしていたのだ。



少しギラついた目と、ほんのり色付いた頬。

それはもう、色気が物凄かった。

経験ゼロの私には刺激が強すぎた。

だから、とりあえず逃げた。




掴まれたままどうしようも無かった事と、私も眠くなってしまった事で仕方なく余り近寄らないようにゲイルのベッドで寝た。


いや、そりゃあこうなるよね。

眠過ぎて頭回って無かったとはいえ、分かれよ過去の私。


初めて入ったゲイルの部屋は彼らしい部屋だった。


本が沢山有り、綺麗に整頓されている使い勝手の良さそうな部屋。

あの状況でもちゃんと見ましたよ、はい。


ゲイルの寝顔も拝ませて頂きましたが、私のも見られてしまったので何とも言えません。

それはもう、男性なのにまつ毛長すぎ~とか良くあるやつしか言えません。


やり場の無いこの思いを枕に顔を埋めて落ち着かせる。




コンコン


『マリーすまない、先に風呂に入らないか?』


「あ、ごめんね!入る!」


『朝飯作ってるから上がったら声掛けて』


「分かった!」



完全に忘れてましたが、あの後2人してお風呂も入らず寝てしまっていたのだ。


急いで用意してお風呂に入って身支度を整えた。

髪はドライヤーもどきで精一杯乾かしたのでパッと見ではお風呂上がりには見えないだろう。

洗濯物を持って上がり、降りて来るとゲイルが丁度部屋から出てきた。


「!…マリー上がったのか。俺も入ってくる。

スープ煮込んでいるから良かったら見ていてくれるか?」


「分かったよ、行ってらっしゃい」


すっかりいつものゲイルだ。

良かった、少し安心した。

無いだろうが、まだ気持ちも伝えて無いのにそんな関係にはなりたくない。


無いだろうが…男は狼なのよ、気を付けなさい。とあちらで亡き母に言われ続けてきたのだ。

気を付けてしまうでは無いか。



暫くスープがコトコト煮込まれている様を眺めていたら、ゲイルが上がってきた。


タオルを首にかけて、乾いているが何だか艶っぽい。色気がダダ漏れている。

起きた時も思ったが、そんなに色気のある人だと思わなかったので少しドギマギしてしまう。


推しの新たな発見に心がついていかない。

刺激過多だ。


そういえば半年程一緒に住んでいるが、お互いお風呂上がりに会うのは初めてである。



「お、おかえり。朝ご飯にする?」


「あぁ、ちょっと待ってて」


そう言うとキッチンに立ち、いつもの様にサッとご飯を作ってくれる。

朝はお互いそんなに食べないのだが、今日はお腹が空いていたので少し豪華だ。

相変わらずゲイルのご飯は美味しい。

正直、ボストンさんともそんなに差は無い気がする。


「ご馳走様。今日も美味しかった」


「それは良かった」


「あ、そうだ。ゲイル、今日の予定は?」


「予定か、今日は何も無いが?」


「本当?ならカレンに会いに行きたいの。一緒に行ってくれる?」


昨日の今日で、カレンの事が気になって仕方がない。

いつも会いに来てくれているカレンに今日は会いに行きたい。

私も王都まではフリーパスなのだ。

そうなってから初めて使うけど。


「そうだな。俺も気になる。

使い魔を飛ばしておく、一緒に行こう」


「ありがとう、お願いします!」




そうして、ゲイルに使い魔を飛ばして貰って王都へ向かうことにした。

いきなりだったのでミレーヌで手土産も買い、カレンにはラベンダーでバスソルトをサッと作った。


久々の転移魔法陣はやっぱり眩しくて、移動の瞬間どうなっているかは見る事が出来なかった。

無念。



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