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カランコロン
「よう!お二人さん!」
「エディ?どうした?」
「こんにちは、エディさん」
「どうした、とは心外だな。
ちょいと相談事と、頼まれていた物のお届けだよ。マリーちゃん、ちょっとゲイル借りるぞー」
昼食を食べ終わるとエディがやって来てゲイルをズルズル連れて行ってしまった。
本当に嵐のような人だ。
『相も変わらぬ奴よ。のう、マリー?
折角じゃ、一緒に街にデートでも行かぬか?』
「え、いいの?」
『彼奴等は暫く帰って来ぬ。我が面白い所へ連れて行ってやろう』
「やったー!楽しみ!着替えて来るね」
何処かは分からないが、街へアレンと一緒に行く事になった。
傍から見れば1人だけどね。
サッと着替えをすませ、アレンと街へ向かう。
アレンは『こっちじゃ』と知らない道を教えてくれた。
そちらへ歩いて行くと、少し古びているが立派な建物があった。
『マリー、我は大きいのでな。ちょいと待っておれ』
アレンはそう言うと目を閉じた。
すると、額の上に魔法陣が展開されアレンの身体は小さい子犬サイズになった。
「えー!!!アレン可愛いー!」
『くっくっ、そうじゃろ。大きい事が面倒な時は、こちらを使っているんでな。
ゲイルが作った魔法陣で中々重宝しておる。
では、入ろうぞ』
「え、ここ勝手に入って良いの?」
『マリー。あそこを見たか?』
「ん?あそこ?」
そう言ってアレンが差す方向には【ミレーヌ大図書館】と書いていた
「わ!ここ、図書館なんだ!」
『そうじゃ、知り合いがいるのでな』
「そうなんだ!よし、入ろう!」
どうやらその知り合いに会いに来たらしい。とりあえず中へ入る事にした。
中は受付が有り、進んで行くと上から下までズラリと本が陳列されていて圧巻だ。
これを全部読むまでに何年かかるのだろう。
アレンはズンズンと中へ入って行くので付いていく。
すると、何かうにょうにょした物が目に入る
『ありゃ!アレン様じゃないですかい?』
クラーケンが陸に居るよ。
半魚人?いや、半蛸人?
上が人間で、下が蛸だ。
そのクラーケンが本の整理をしている。
『暫くだのぉ、クラーク。主はどうした?』
『いやぁ、すっかり弱っちまって伏せっております…そちらは?』
『あぁ、こやつがマリーじゃ』
「初めまして、マリーと申します」
『あー!貴女がマリーさんでしたか、ご機嫌麗しゅう~!!わたしゃクラークと申します。こちらの館長と契約してましてな!居着いております。
水の精霊種ですが、本に水は付きませんよ!』
そう言ってクラークはゲラゲラ笑った。
上はしっかりした体躯でちゃんと服を着ている。おじさんだ。
下が蛸なだけで。
『して、何用ですかい?』
『今日はデートじゃ。マリーにお主のアレを見せてやりたくての』
『デート?あぁ!アレですね!かしこまりましたー!』
そう言うとクラークはそのうにょうにょした足で私を持ち上げると
異様なスピードで窓から外に連れ出して何処かへ連れて行ってくれている。
こんな所で触手体験をしてしまった。
なんとも言えない気持ちだ。
物凄いスピードで連れて行かれた場所は海だ。
「うわー!なんて綺麗な海!」
透き通る、青い海。
異世界にも海があった。
しかもあちらではそうそう見られない透明度をしている。
『では、マリーさん準備は良いですかいね!』
「はい?」
疑問で返したのだが肯定と取られたらしく、クラークの足から大きい水の塊が出現した。
「え、え?」
戸惑ってる内に、その水の塊が私目掛けて飛んでくる。
衝撃に耐えようとギュッと目を瞑ると、ひんやりとした感覚だけで何も起こらなかった。
不思議に思い目を開ければ、水の塊の中にいた。
「え!?あ、あれ……痛くない」
体躯の良いオジさんが多い




