23
「煩いわよ、エディ。私に護衛なんか元々必要無いわ。
それに…しょうがないでしょ。
後、今ゲイルは昼食の調達で居ないわ。」
「そうだったか。おっと、失礼!君が落ち人かな?エディ=マクラカンだ、宜しく!」
「はい…マリーと言います。
エディさんもどうぞ、掛けてください。」
『チッ……やはり来よったか…』
「おう、ありがとな!アレンも久しぶりだな!」
『毎度毎度煩いのぅ、小童が』
「え!!アレン様が!何処にいらっしゃるの!?」
「あ、そっか。カレンには見えないのか。」
そう言ってエディはゲラゲラ笑っていて、カレンは可愛い頬を膨らませてエディを睨んでいる。
『マリー。我の声は今、彼奴等には聞こえん。』
と、アレンは笑われながらも
声が聞こえないのをいい事に文句を言い募りながら、カレンの頭の上を楽しんでいる様だ。
私はというと、とりあえずアレンに返事代わりに頷きはしたが…
完全に惚けていた。
本物のエディは、ツンツンとしたトレードマークの橙色の髪に、黒の瞳は良く見ると反射で深い翠色をしている。
ゲイルの時とは違い、只々会えた事が嬉しかった。
この世界は現実なんだ、と主人公の登場で強烈に感じてしまったのだ。
やはり私は突拍子もない事が苦手なのだろう、初めてアイドルの握手会に来た時のような気分だ。行ったこと無いけど。
会話に混じれない。
「……ただいま。何となく魔力で分かってはいたが、やはりお前達か」
「「ゲイル!」」
そうこうしていると、ゲイルが呆れた顔で帰ってきた。




