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「凄いよ!前の世界で使っていたものがこんなに…」
「じゃあ、何個か選んだら良い。それも買おう。」
「え!?…いいの…?」
「あぁ、純粋に興味が有る」
そう言って、ゲイルはミミさんに今有る精油を全部出して欲しいと頼んでいた。
もう、至れり尽くせり過ぎて怖い。
絶対返す、馬車馬のように働く事を誓ったらフッと笑われた。
~~~~~~!!!!
キャパオーバーです…。
推しの過剰摂取で、心臓が持たない。
そんなマリーとゲイルを年上組は生暖かい目で見守っている事を2人は知らない
「で、ではアーモンドオイルとラベンダー、ネロリ、ユーカリ、ペパーミント、イランイランをお願いします。」
「あいよ~!でも何に使うんだい?」
「ふふふ、マッサージです!」
「…マッサージ??」
「えっと…折角なので少しだけ試しても良いですか?ミミさんどちらでも良いので手を出して下さい」
私は、先程のアーモンドオイルを自分の手に垂らして擦り合わせ体温で温めていく。
それをミミさんの手に馴染ませてハンドマッサージを行う。
まだお仕事が有るかもしれないのでブレンドはせず香りの少ない、アーモンドオイルのみの施術にした。
「手にも色々な『ツボ』と言うものが有ります。
こうして解して行く事で身体が温まり、肩凝りの改善や頭痛の緩和、リラックス効果が期待されます。
簡易のハンドマッサージのみですがお楽しみ頂ければ、と思います」
仕事モードで口調を穏やかにし、丁寧にミミさんの手から肘までを和らげていく。
「ほ~………これは何とも心地好いねぇ。なんだかお貴族様にでもなったみたいだ。手なんか解してもって思うが…何だか身体がホカホカしてきた気がするよ……」
ミミさんの心地良さそうな顔を見て、ゲイルもガウエルも興味深々だった。
見られすぎて穴があきそうだが、平常心。
反対の手も施した後はミミさんは自分の手を見ながらうっとりとしていた。
「…何だか手が軽くなったよ、こんなにしっとりした手になるのも初めて…これはお金が取れるレベルなんじゃないのかい?」
「お褒めに預かり光栄です。
前の世界で仕事としてやっていました。こちらでもコレを仕事にしたいと思っています。」
「じゃあ、先行投資だ!この精油達は是非うちからのプレゼントとして貰っておくれ!」
「……えぇ!!ま、まだコレを仕事として確立する所からなので…!!」
「良いのさ、良いのさ!!この気持ち良さならお客様はすぐ付くだろうし、これからも精油はウチで買ってくれたらそれでチャラさ」
まだ何も始まっていないこのタイミングで
バチンッとミミさんはウインクしながら応えた。
何とも商売上手である。
でも、それがとても嬉しい。
「それなら…これからも宜しくお願いします」
微笑みながら応えると
ミミさんは私がマリーちゃんのお客様第1号だね、と笑った。
ゲイルに一時的にでも全部払わせてしまうのは忍びなかったので
有難く受け入れ、これからもゴーダ商会にはお世話になる事にした。
マリーは精油を手に入れた。




