表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
現代ダンジョンでの独白  作者: 揚げペンギン
1/1

1話 

 俺の名前は佐野祐一。


 仕事は24時間休みなしのブラックも真っ青な自宅警備員だ。


 心無い奴は、俺の事をニートだと言うが別に自宅で何もしていないわけじゃない。


 お金などは株で稼ぎ、趣味のネットゲームにそそぎ、全職業もほぼコンプリート、スキルもネタスキル等、遊び要素のスキルもカンストしている立派な廃人だと思う。


 他には、不審者が侵入しないか警備したり、親のいない間に届いた荷物の処理等をしている。


 困ったことがあるとすれば、親が彼女の一人でも作って安心させてくれだと言う。


 おかしな話だ。


 すでに嫁なら沢山いるというのに。


 道具屋のネリゼちゃんや、武器屋のロリドワーフのプリパちゃんとか人気キャラが俺の嫁なのにだ。


 2次元のどこが問題あるというのだろう?


 心の中に嫁がいれば人生きっとバラ色なのに、えらい人はそれがわからないから困ったものだ。


 そんなある日、気まぐれで近くのコンビニにお菓子とジュースを買いに出かけたときだ。


 別に、自宅警備員を自称しているからと言って、一歩も家を出れない真性の引きこもりの対外恐怖症じみたものではないのだよ!


 それで、コンビニの駐車場を通ってあと少しで店に入れるという時に、あの地震が起きたんだよ。


 そう、世界で一斉に地震が発生し、突如として後にダンジョンと呼ばれる渦があらわれたあの日。


 俺の日常はその時に、変わったんだろうね。


 だって、鼻歌を歌いながらもうすぐコンビニにつくという時に、瞬きをした一瞬のうちに洞窟みたいなところにいたのだから、ついに頭がおかしくなったと思ったよ。


 え?その時の話を詳しく聞きたいだって?別に、ダンジョンが現われて不思議な事が起こったのだから、他に不思議な事が起きても問題ないと思うのだけどね。


 ああ、わかったわかった。


 そう不満そうな顔をしなくても喋りますよ。


 ダンジョンに入ってから、前を見れば洞窟っぽい景色、後ろを振り返れば行き止まり。


 なぜか、真っ暗じゃなくて薄暗い感じだったけど視界には困らないけど、遠くまでは見通せないくらいの明るさがあったね。


 あの時の事を思い出すと今でも、恐怖で震えがおきそうだよ。


 見知らぬ異様な空間に一人、なぜあの時、生きて出られたのか今でも奇跡だと思うね。


 だって、そうだろう?手持ちはサイフとケータイぐらいで特になし。


 水や食料はないし、小腹が空いたからコンビニにいったところだったんだし、これはヤバイとおもったね。


 遭難した時は、むやみに動き回らないって言われているけど、洞窟っぽい突き当たりでじっとしてても救助されるかもわからないし、いきなりこんなところに飛ばされたんだよ?


 何かしら行動を起こさないと飢え死に待ったなしだと思ったね。


 なので、洞窟っていうかダンジョンだね。


 進む道は前方しかなかったから気を取り直して、歩み始めたんだ・・・そしたらね。


 足元を厳かにしていたんだろうね。


 いきなし躓いて盛大に転んだよ。


 運が良いのか悪いのか、ちょうど転ぶ位置に、ゲームで言うスライムがいて、それが恥ずかしながら記念すべき初討伐だったね。


 ガツンって転んだら胸元に違和感があるんだから、不思議に思ってみてみたら一枚の金属製っぽいカードがあったんだ。


 そこにはこう書かれていたよ。


―――――――――――――――――――――――――――――――――

名前 :サノ ユーイチ


Lv1

スキル:鑑定、体当たり、

称号

 【始めてダンジョンへ入った人】

 【始めてモンスターを倒した人】

 【神を爆笑させし者】


―――――――――――――――――――――――――――――――――


 これが今に言うステータスカードと呼ばれるものさ。


 拾って見た時に思ったね、いつの間に名前がとか、スキルを手に入れたんだ?とかの前に、称号の【神を爆笑させし者】に思いっきり突っ込んだね。


 

「なんだよそれ!てか、見てるのかよ!?」てね。


 ちょうど、そんなことがあってイライラしてたんだろうね。


 大声を出したからかモゾモゾってスライムが複数でてきて、普通ならきっと怖くなって慎重に行動するんだろうけど、ちょうど八つ当たり先ができたって喜んだよ。


 向こうが近づいて行動を起こす前に、こちらから近づいて踏み潰したり蹴り付けたりして殲滅したよ。


 ああ、君達がそう行動するのは感心しないよ?今ならわかるけど、かなり無謀な行動だったんだっろうってわかってるからね。


 あいつらの攻撃方法はある程度近づいたら、跳躍して体当たりしたり顔にヘバリついたりして窒息させるのが基本行動らしいからね。


 そのスライム達を殲滅して気が晴れたので、一度スライム達がいたところを見直したんだよ。


 運が良かったね、金属製の棒が落ちてたんだよ。


 倒すまでなかったはずだから、きっとドロップ品だろうと思って、それを拾ってステータスカードを見直してみたんだ。


 Lv表記があるんだから、きっと上がってるだろうっておもってね。


―――――――――――――――――――――――――――――――――

名前 :サノ ユーイチ


Lv3

スキル:鑑定、体当たり、格闘

称号

 【始めてダンジョンへ入った人】

 【始めてモンスターを倒した人】

 【神を爆笑させし者】


―――――――――――――――――――――――――――――――――


 思ったとおりLvが上がってなんとなく身体が軽く感じて、それがLvアップの効果かと思ったよ。


 スライムだけだと思うのは危険だけど、難しくないダンジョンなのかなって思って、気分を切り替えてダンジョンを進んでいったよ。


 確かに最初はスライムだけ現われて、攻撃も跳躍してくるかららバッティングセンターに言った気分でポンポン打ち返しながら進んで行ったんだ。


 気分よく進んでいったら、広間にでたんだけどそこでみたのはスライムじゃなく新しいモンスターだったよ。


 あのときの衝撃は忘れられないね。


 最初見たときは、小さな子供がなぜここに?ってびっくりしたよ。


 ゲヒャゲヒャって良いながらスライムを潰してるんだから、なんかおかしいと思ってよく見たんだ。


 薄暗いからすぐ気づかなかったけど、小学校低学年くらいの身長に、肌は緑っぽいし片手にナイフもってるしハダカに腰のみだけだから、ゲームで言うところのゴブリンあたりだと思ったよ。


 ヒト型の生き物を殺せるのか葛藤したね。


 まだヒト型じゃなければ、心苦しいけど、襲ってくるんだから倒すっていうか殺す事に区切りは簡単につけれたんだよ。


 だけどヒト型はさすがに気分が悪くなるね。


 そう葛藤していると、向こうがコチラに気づいて襲い掛かってきたよ。


 ナイフ片手に遅い来るもんだから、もっている棒をおもいっきり振り回したんだよ。


 そしたら棒が思いっきり相手の頭の側面に当たってスゴイ音がしたね。


 金属製の棒だったからと思うんだけど、相手の頭が陥没していて、それを見たときに堪え切れない吐き気がして、えづいたよ。


 少しすると、ゴブリンの身体が消えていって、持っていたナイフだけが残ったよ。


 気がついたら身体もだいぶ軽くなっていたいのでステータスカードを見たら、Lvが8に、スキルも棒術が増えていたね。


―――――――――――――――――――――――――――――――――

名前 :サノ ユーイチ


Lv8

スキル:鑑定、体当たり、格闘、棒術

称号

 【始めてダンジョンへ入った人】

 【始めてモンスターを倒した人】

 【神を爆笑させし者】


―――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 ステータスカードの核にが終わると、そのまま道を進んで出てくるのは、スライム、ゴブリンのほかには蝙蝠をバスケットボール並みに大きくしたやつや、ネズミもひざ下ぐらいの大きい奴などいろいろいたね。


 どれも倒したら、たまに何かおとしたよ。


 スライムは赤黒い石。


 あのときは特に使い道のない石だって思って、投石用にある程度持っていて過剰分は捨てていたよ。

 

 今なら魔石だってわかってるから捨て置かなかったんだけどな。

 

 ゴブリンは魔石に、ナイフと腰みの。


 コウモリは魔石に、皮膜


 ネズミは魔石に、尖った歯


 それらを使って、道を進んで行ったよ。


 入ったダンジョンが良かったのか、運が良かったのか、たぶん両方だろうね。


 今、他のダンジョンを何もないLv1の状態で入っても出てこれる自信がないよ。


 だって・・・入ったダンジョンは広間が幾度かあるけど、一本道が続いている簡単なところだったしね。


 階層も1階層だけの 簡単なダンジョンだったね。

 

 他のダンジョンだと1階層だけの一本道のダンジョンなんてほぼないらしいじゃないか。


 そうやってドンドン進んでいると、大きな金属製のトビラが見えてきて、ボス部屋だと思ったよ。


 なんでかって?小説やゲームだとダンジョンにあるトビラの向こうはボス部屋って決まってるじゃないか。


 ボス部屋に入る前にステータスカードを確認するとLvがだいぶ上がっていたけどスキルがあまり変わってなかったね。


 まぁ棒を振り回してだけだから仕方ないんだけどね。


―――――――――――――――――――――――――――――――――

名前 :サノ ユーイチ


Lv18

スキル:鑑定、体当たり、格闘、棒術

称号

 【始めてダンジョンへ入った人】

 【始めてモンスターを倒した人】

 【神を爆笑させし者】


―――――――――――――――――――――――――――――――――


 Lvもコレだけ上がれば、小説とかならチートなスキルとか持ってるはずなんだけどなーと思ったけど、現実は違うね。


 とりあえず、ボスを倒してここを早くでたかったので、トビラを少しあけて中をうかがったよ。


 いきなり開けて、手に負えないモンスターだったらどうしようもないからね。


 中にいたのはゴブリンが5体だけだったので、そのまま突撃して棒を振り回してるだけで倒せたけど、なかなか大変だったよ。


 その時になってると身体の疲れはLvが上がって大丈夫だけど、精神的疲れとノドの乾き、空腹感がやばかったね。


 倒した時は、限界がきてへたり込んだよ。


 そしたら目の前に白い渦が出てきて、外へ出れるって思いっきり飛び込んだよ。


 今に思えば、うかつな行動だね。


 もしかしたら次の階層だったりしたら、そのまま倒れただろうけど、気がついたら外に出られていたよ。


 中で何時間たったのかわからないけど、聞いた話だと黒い渦があって規制がしかれたところにいきなり現われて、ちょっとした騒ぎだったらしいね。


 今なら途中で出るためには、1階層攻略すれば良いってわかってるからいいけど、当時は何もわかってないところに、いきなりヒトが現われたんだから大事だろうね。


 その後は、警察に病院に連れて行かれて精密検査などをやられて大変だったよ。


 君達も、ダンジョンに潜るんだろうけど、食料や水などの準備を怠らないようにね?




 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ