夢で逢えたら
恋しい。
こんなに近くにいるのに、あなたはどうして私の気持ちに気付いてはくれないのでしょう?
私が殿方に囲まれて、口説かれ困り果てていたあの時。
あなたの腕が私の肩をぐぅっとつかんで抱き寄せてくださった。
あの時の熱が、未だに肩から抜けてはくれません。
月夜に星を眺めに外に出ては、いつも織姫と彦星を見つめてしまう。
あれほどまでに離れていても、愛を感じあえる人がいるというのに。
近くにいるはずの私の愛はきっと、届いてはいらっしゃらないのでしょうね。
分かっています。私とあの方の身分では、この恋は決して、、、実らぬものであると。
しかし、夢ならば見ても罰は当たらないでしょう。
私は星が眩しい夜空の下で、こうして日記をしたためましょう。
見ること叶わぬ、夢の中を。
実際こんな奴いたら重すぎて引くよね