私が本当に悩んだこと
今はだいぶ大人になったので、処世術も学びました。向こうも少しは大人になってくれたので、まぁまぁマシにはなりました。が、よくどうして勇気を踏み出さないのかと聞かれると毎回思うことでした
自分の家庭は異常なのかと問われれば、私は普通と答えましょう。
いくら理不尽な暴力をふるわれていても
いくら命を否定されていても
私にとっての日常は、私にとっての普通は物心ついた頃から変わらないこの家庭なのですから。
日常に怯える生活がないと羨みはしませんでしたが、その行為には怯えていました。なれていても怖いのです。怖さになれてしまったのです。心臓の動悸が私の普通なのです。
私も成長し、大人と呼ばれるのにも近くなった頃。その頃からは家庭の一般的に言う異常に気づきました。その恐怖を誰かに相談することを学びました。
無駄なことでしたがね。私が思うに、物理的な…身体的な恐怖と、心に対する恐怖は別だと思います。私はどちらからも逃げることは出来ませんでた。
警察に行けばきっと逮捕されるくらいのことでしょう。きっとそれほどのことなのでしょう。きっと身体的な恐怖はその日からパタリと私の前から消えるでしょう。みんなこれで怖いものは消えたねと安堵してくれるでしょう。
しかし、心の恐怖は消えません。口が悪くなる言い方ですが、恐怖の対象が死なない限り、私に心の平穏は訪れません。
それは小さい頃から受けた報復。誰かに言った後がさらに怖い。子供ながらにそういうことばかり、機嫌を取ることばかりを学びました。もしここで警察に言ったとして
出所をしたら?
また偶然会ってしまったら?
考えすぎ?今までのことを振り返ればやる可能性は無きにしも非ず。
いつかが怖い。なるべくこの日常から避けていたい。私にはいつまでもこの恐怖が、この日常が、この家庭がついてくることでしょう。
解決策のないことには諦めるしかないとわかっているから、私は不動なのです。
かなり暗い話だと自分では思いますが、あまり具体的に話すとさも重いと思われると考えたのでなるべく軽めに書きました。