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1話 キャンパス、ライフもない

初めて書きます。

思いついたネタってだけなので、投稿は不定期です。

月に3回以上の投稿を目標にやってきます

よろしくお願いします。

 あらゆる物はすべからく死ぬ。

草、花、犬、猫、水、木、石、道路、町、鞄、建物、車、人間

それがどんな物体であれ全てはいずれ動かなくなり、使えなくなり、意味を持たなくなる、死ぬのである。

そして、死という物は、突如やってくる。病気や事故、事件に巻き込まれることがあれば、寿命などで死ぬこともある。


宮藤和斗クドウカズト、大学新一年生、平凡な人間であったがこれからの大学生活に期待を胸いっぱいにして生きていこうとした彼もまた、須らく死んだ。

横断歩道で暴走したトラックが、女の子を轢こうとして、それを助けようとして、死んだのだ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「・・・どこだここ」


 まるで眠っていたかのように倒れていた俺は低血圧の時の朝のような、朦朧とした意識の中目覚めた。

確か、俺は女の子を助けようとしてトラックに轢かれたんだっけか俺は女の子を突き飛ばして助けようとしたが、間に合わず、彼女を守るように抱きしめて、盾になろうとしたんだった。

轢かれる直前、怖くて目を瞑ったが、きっとそのまま轢かれて気絶したのだろう。


「・・・でも普通は轢かれてこんなところ、行かないよなぁ」


 そして今、俺が目にしている空間は、まるで何も書かれていないキャンパスに、

白色の絵具を塗りたくったような、ただただ真っ白な世界だった。

俺が目にしている世界には何も無かった。


俺ではない、もう一人を除いて


「初めまして、クドウカズト」


 背後から声が聞こえた。

どこだここは、なんで俺はここにいるんだ。

名前を呼んだのは誰だ、なんで俺の名前を知っているんだ。

頭の中の疑問を後回しにしたまま、声が聞こえる方向へ振り替える。


「初対面で失礼ですが、貴方は先ほど死にました」


左手には広辞苑の様な厚さを持った赤い書物。

右手には電柱ほどの高さの杖、上に大星型十二面体というのだろうか、

綺麗な星のイメージをそのまま形にしたような巨大な宝石が装飾されている。

絵画で出てくるような白い衣を身にまとい、

少しウェーブの掛かった金髪、

吸い込まれるように大きく、

光るような緑色の目をした、


筋骨隆々、金剛力士像を彷彿とさせるような男性が、話しかけてきた。


「・・・うわ、え、ええぇ?」


思わずそんな声がでた。


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