短編
緋色の部屋にでかでかとポスターが貼ってある目を凝らしてみるとそれは運動服を来た少年が照れた笑みを溢した……俺の写真だ
「おい……」
俺はその部屋の中心のちゃぶ台の前で胡座を掻き何かを読んでる少年に向かい声をかける「ん〜?」
いや,わかれよこの俺が困惑しないわけないだろなんせ天井、壁 机の上の写真立て俺の顔、顔、顔 可笑しいだろ。
「おい」
今度は少々声を荒げてみる
男は顔を上げ俺と視線を合わす俺は目で自分が微笑んでいる写真に目を配せる
あぁと少年は俺に輝いた顔を向けるその不気味さに俺はじりっと後退さった様な気がしたしかし「何?」さもこれが当たり前とゆう顔で聞いてきた「…」何?てコッチが聞きたいここで俺は問い質すこともしなくて「…帰る」ぼそっと呟くと俺は少年にくるりと背を向ける。気持ち悪い。まるで悪夢だ
すぐ背後にあったドアをおもむろに引き外へと飛び出す
ハァ…はぁ…は
俺は息も絶え絶えに紅く染まる公園の水飲み場にしゃがみこんだ
かれこれ10分走っただけなのに、俺って体力無ぇ追いかけてくる気配はなかった俺は阿呆か…ショックだった好きだったのに、アイツがまさか俺の写真を敷き詰めその上で胡座を掻くような奴だなんて「信じらんねぇ」ハハハ笑おうぜ、そうさアイツも俺のことが何らかの意味で好きだったのだ。世の中にはそうゆう奴いるじゃねぇか、ただ俺が当たり前にそうゆうことをされるのがこの上無く屈辱的だったのさ。
て結局電話やら掛かることは無くて翌日
「…」いたよそうだよな〜アイツが俺の家を知らない筈無い隣同士って訳じゃないけど徒歩五分昨日の公園より近いそんでもって保育園からの幼馴染み、そんでもって仲良いんだよなぁクソ
「ピンポーん」鳴らしちゃったよ「あらぁ〜隆〜文夜ちゃんよ〜」あ〜あ予想通りだ
「…」「〜…」気不味いあ〜もぉ俺こうゆうのすっげぇ嫌なんだよな!
「昨日のコトなんだけどさ…」他に考え付かなくて取り敢えずコイツが何故わざと来たのか知りたくなった
「ボク」「!?」ボクゥ?「ぷ…予想通り」
「!!!?っ」カッと全身に熱が廻った、
「…そう」謎掛けをしてるんじゃないんだよ常々思う俺って口下手そして奴は意味不明なんでこんな奴て思う
「君に会いたくて」
「へっ!!?」素で惚けた顔してるのが自分でもわかるけれど何はともなくその真摯な瞳にドキッとして見つめあっていると世界でふたりだけの様な気がしたテレパシーてあるのかなぁなどと結論付ける
ぎゅっと抱き締められる「な…」何!?何が起きたのかとあたふたとそいつの中でもがくびくともしないし黙ったままで恐る恐る問い掛ける「文夜?」もぞりと動く「文夜?」顔が見えない「俺ってさ、お前の事…」?好きかな「平気だよ」その普通の人が聞いたらキレるであろう言葉に俺はどうしようもなくすとんと安堵したすーっと頬に涙が伝う
「クク…帰るってどこ帰ったんだよ馬〜鹿」「!!?っうるさっ!!」「隆、俺のこと試すなむかつく」「ごめん……ごめんな」