092.シャングリラン王国(3)
ミズッチが水を呑むのを止めてから砂漠に少しづつ水がたまり始めた。
おそらく昔は湖だったのだろう。
砂漠と言っても干ばつ地の様だったので、ある程度は元に戻るだろう。
水害が起こるといけないので、護岸工事をしたり、放水路を設けたり遊水地を設けたりした。
おそらくこれで水の問題は解決していくと思われる。
ここは『ミズチ湖』と呼ぼう。
国民には水脈の状況が改善したと周知した。今までと同じだと思ったら危険だからね。
『師匠、ここの国民と話せる様な能力ってないの?』
国王がその国の言葉を話せないっていうのは問題だよね。今更覚えられないし。語学の試験はいつもギリギリだったし。
『能力はないが・・道具はつくれるんじゃないか?』
そうかそう言えば疑似生命体は言語理解能力があったなぁ
同時通訳君をつくろう
インカムの様な翻訳ツールを疑似生命体でたくさん作った。うちのメンバーには渡しておこう。
あ、文字が読めない。
これは市販のスマートグラスとかで対応できるかな。・・対応言語には無いみたい・・・
少し頑張って覚えるかな。
国の第二言語は日本語にしよう。
・・・翌週から幼稚園に通うことになった
いやいや、仕事がある。週末だけこよう。・・・週末は幼稚園は休みか
・・・特別居残りで対応してもらおう
これからまだまだテコ入れが必要となるだろう。インフラの整備からやらないとね。
ちょっと気が重いけど新天地でのやりがいもあり、今後の期待もある。
・・・・
国有林の一部を切り開き宮殿という名の要塞を建設してそこを拠点にすることにした。
黒龍玉の発着場やポートの設置場所が必要だからね
軍隊を持つほどの余裕がなかったから疑似生命体で軍隊を作った。イルジョニールの部下となる兵士を造った。軍と言っても全部で100体。 一体百人力なので1万の兵と同じぐらいかな。それ以上かも。
土木工作機なども人工生命体で作っていった。
とにかく予算がないので全部俺の持ち出しである。殆どが国有財産ではなく俺の私物で成り立っている。
老い先短いのに大丈夫かなと思っていたら、師匠が、儂と同じぐらい長生きにつくってやったって。
俺もこの人工生命体みたいなものか。・・・俺って人じゃないの?
・・・・
鉱山を見つけた。ただ国境は山の尾根になるため、半分は隣国のものである。その隣国は採掘する技術がないため産出できない。採掘代行して手間賃をもらうというのも良さうだ。
今まで隣国に違法移民していた者達が、国に変化が起こった事で帰って来る事例が増えてきたが、こちらに家族が居る者のみ受け入れて国籍を与えた。
国を見捨てたものは、国から見捨てられるという道理だ。
都合の良い時に都合の良い方に付く、というコウモリ的な者達は信頼できない。
国の運営方針は基本的には議会が決めるが、最終的には国王が決定する。
俺が駄目といったら議案は否決される。俺がこうすると決めたら議会はそれに従う。
現在は非常事態だからこれは当然のことである。
基本的に国は国王のものだから。
国民は国民である限りは国王のもの、ただしこれは外国に国籍を移せば抜け出せるという自由はある。
その代わり国王は国民を守る義務がある、また守る行動を起こさなければならない。
戦争は否定しない。但し、侵略戦争はしない。
例外として、守るために敵国を滅ぼすことはある、その時も領土を広げる事はしないで退去する。必要以上に国土を広げても管理運営する手間が増えてしまう。
例えば隣国が侵略戦争のため攻め込んできたら押し返すとともに、敵国自体を攻撃する事はありえる。
やられ損はご免である。当然戦闘行為による損失を回収する場合もある。略奪はしないが押収はする。
そして俺がいる限り多分戦争に負けはしない。
だって俺の友達は結構強いからね。




