091.シャングリラン王国(2)
契約してしまった。
金を集めなくてはならない、そうしないと手付金分が無駄になる。
『プクゥ、俺達の国を作るために金が必要になった。
海で金を集めまくってくれ、でも他の者に迷惑はかけるなよ』
『主、まかせろ』
『1日でどれぐらい集められる?』
『10グラム』
半年で1.8キロ・・・間に合わない。
そうだ以前採掘した埋蔵金が残っている、これをインゴットに加工すれば足りそうだ。
この際歴史的価値は無視しよう
インゴットにするにはプクゥがさっとしてくれる
これで35トン
新たな金鉱脈や埋蔵金を探すか?
以前金鉱脈を探してくれという依頼で探してあげたのはその後どうなっているかな
彼等に採掘出来なそうだったら協力する代わりに採掘権の一部をもらえないかな。
ユキに確認してもらうとやはり苦労しているそうだ。
採掘権1トンの対価で、メインの坑道を開通させるという条件で承諾された。
メイン坑道を掘る時に既に500キロ、分岐道をいくつか掘る時に更に500キロ採れた。
今回はプクゥに頼んだ、俺が採掘するよりも圧倒的に速い。
あと1トン、金価格よ上がれ!
俺の願いが届いたのか金価格はどんどん上がり、目標額に達した。
支払いが行われてめでたく国を手に入れられた。
戴冠式は事前に教会の建物を建てていたので、そこで行われることになった。
各国からの参列者に見届けられ戴冠式が行われた。
同時に前国王の神龍の使徒の大司祭就任式を行い、その存在を周知した。
と言っても小規模な国なので殆ど周辺国からの参列者しか居なかった。
日本からはとある大臣が信者だったので来てくれたけど。 どれだけ信者が多いの?
元国王が大司祭就に任式したことで、国民の殆どは入信したらしい。 人望あるね。
あとは俺が頑張らないといけない。
まずは食糧問題だ。当面は物資を持ち込まないといけない。これは黒龍玉を使って運ぶので送料が無料に出来る。国王就任祝として大量の物資を運び込んだ。
そして砂漠の問題解決へと向かった。
『師匠、補助をお願い』
『任せろ』
師匠と感覚共有しながら砂漠の全域を探索する。
水の流れが消失している場所を探していき地図上にプロットしていく。
するとある点を中心とした範囲に限られている様であった。
その範囲を重点的に探していくと・・・地下30メートルほどに石で作られた建物があるのを発見した。
どうやらそれは何かを封印している物の様だ、祠では無かった。日本じゃないからね。
ストゥーパの様だ。
掘り起こしてみると壊れている様だった。
「蛟か?」
『師匠、話しつけてもらえます?』
『おい、みずっち、聞こえておるか?』
師匠の友達か何か?
『なんだぁ〜、何処かで聞いた声だなぁ〜』
『ここで何をしておる?』
『二千年の渇きを潤しておるんじゃぁ〜』
『封印されておったのか?』
『そうみたいだぁ〜、ここの水はうまいなぁ〜』
それでか
『ここに暮らす者達が迷惑しておる、まだ飲み足りんのか?』
『あ〜梟か・・ひさしぶりだぁなぁ〜。 もうそろそろ復活できるだぁ〜』
良かった終わるのか
『あと50年ぐらいだぁ〜』
長い
『切り上げてもらえんか』
『嫌だぁ〜』
困ったな
『何か欲しいものがあれば渡すが、それでどうだ?』
『1億トンの水だぁ〜』
コンコンッ
プクゥだ
『あるじぃ、そのぐらいの水なら持っているよ』
なにそれプクゥの中身ってどうなっているの?
『頼めるか、海水なら塩分を除いてくれるか』
とばどばばばばーーーーっと水があふれ砂漠に吸い込まれていく。
『うわぉあ〜、美味しいなぁ〜・・・もういいありがとう、分かった呑むのは止める』
『あるじぃ、塩がたくさん取れたけど要る?』
『もちろん、アイテムボックスに入れておこう・・350万トンか・・』
塩の含有率を3.5%とすると、1億トンの水を採るためには10362万トン、
不純物とか有害物質を除いて塩が約350万トン
『蛟さん、もうここの水はあまり飲まないでね』
『わかったぁ〜、お前はなんか人種と違うなぁ〜』
『そう?・・かもしれない』
『沢山の仲間と一緒だぁ〜、いいなぁ、おれも連れてってくれるかぁ?』
『いいけど、小さく変身してくれないと持てないよ』
『わかったぁ〜』
蛟はバングルに変身して風龍とは違う腕にぴたっとはまった・・・重いなぁ
『名前は“ミズッチ”でいい?』
『いいよぉ〜』
あれ、また契約されたみたい




