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梟と俺のミッション 〜想定外なんて言い訳にもならない〜  作者: ぽしょなれ


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009.拠点

次にやることは、拠点の確保だ。


いざという時に安全に退避できる場所。

そこにポータルを設置しておけばどこに居ても一瞬で退避出来る。

銃撃戦に巻き込まれた時とか、飛行機でハイジャックにあった時なんかに便利だよね。


拠点はどこが良いかな・・心当たりはまったくない。


自分の家やは親戚などは論外、信頼できる知人も居ないし、


逆に居たとしてもその様な人たちに迷惑はかけられない。


例えば軍隊に追われている時に逃げ込まれたら庇うに庇いきれないよね。・・それどんな状況?


「師匠、秘密基地に出来る様なところ知らない?」


『儂の家はどうだ?』


「えっ? 師匠に家あったの」


そう言えばたまに居なくなるけど、いつもどこから来て、どこへ帰っていくのかなと思っていた。


見てて面白いが、同じことの繰り返しなので時々家に帰っていた様だ。


『おお、こうやって爪で空間を広げて、

 ここじゃ、マイホームと呼んでおる』


空間が裂けて、ドアが出てきた。・・・梟にドア要るか?


ドアノブを嘴ではさんで開ける。・・・梟に使いにくそう。


体を縮こまらせて潜り込む。・・・出入りしにくそう。


「小さく変身して入れば?」


『小さくなるとノブを動かせないからな』


なるほど


中に入ると、そこは結構広くて人間用サイズのベッドとテーブルや棚などの家具があった。


『仲の良かった天界人から餞別(せんべつ)にもらったんじゃ、

 人型用じゃからちょっと使いにくいんじゃが居心地は良いぞ。

 儂はベッドは使わんからお主が使うと良い』


師匠は変身して小さくなり、ちょこんととまり木に鎮座した。


「素晴らしい」


『じゃが人間は入れんぞ、お前と儂ぐらいじゃな』


「でも素晴らしい・・・師匠が居ればポータル要らなかったかな・・・

 いや、必要な時って避難だけじゃないか」


いちおうポータルナンバー1を置いていく。


テストしてみたけどマイホームに瞬間移動できた。


人の入れる拠点も必要だろうけど、それは課題にしておこう・・・お金ないし。


「食料の備蓄はあるの?」


『無いな。儂は基本的に食べなくても大丈夫じゃ、熊は美味しいから食べるがな』


俺の分の食料はアイテムボックスに入れておけば問題ないか。


「おっと、トイレとかは?」


『儂は使えんがあるぞ、異空間に垂れ流しになるがな。

 それに儂は消化できないものはペリットとして出すだけだし、あとは全て吸収されるから糞は出ない』


異空間公害とか言われたら困るな・・でもいつも使うわけじゃないし・・・その時は汲み取り方式にしてアイテムボックスに一時保管しておけばよいか。

師匠のペリットはポータルの材料になるからアイテムボックスへ保管しておけばよいか。


「師匠、電気は使えるのかな?」


『あるわけ無いじゃろ、天界人仕様だぞ』


そうだよね、電波も入らないみたいだし。 スマホは圏外表示だ・・当然だな、異空間に基地局はない。

中は快適で、冷暖房も必要なさそうだし・・


「あっ、洗濯機は?」


『無いぞ、じゃがそこの壁のボタンを押すと、部屋中クリーニングされるぞ』


それ便利、うちにもほしいな。


「遊びに来ても良い?」


『どうせいつも一緒にいるから特に気にしなくて良いぞ、

 とまり木以外は自由に使ってくれ』


「ありがとう師匠」


ここは現世と完全に隔離されるみたいだ。持ち主(師匠)にしか認識できないみたいだし。


これで拠点は確保できた。これ以上無いと言うぐらいの物だ。


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