089.Mission No.007(3) 端那霊島(3)
島民の救出に成功し、暴風雨も鎮めた。ミッションクリアである。
災害対策本部長には簡単な報告で済ませて帰ることにした。ここにいたら質問攻めにあうからだ。
神龍の使徒の助力によって問題が解決されたという事以外は秘密にしてもらった。本部長がこちら側の人間だと非常に助かる。
いくら良いことをしても、おそらく違法な手段と判断されてしまうだろう。宗教というグレーな力により解決されたという曖昧な説明にしておくのが良いだろう。
マスコミ対策も必要だけど、大手マスコミには神龍の使徒の信者が多くいる。
神龍の怒りを買うかも知れないからもみ消しておいてと頼んでおいた。
一時海外メディアで取り上げられたが、原因不明のまま終息した。
真実を知るのは俺だけだから
後日、端那霊島からお礼の海産物の干物をたくさんもらった。 これは嬉しい。
まだ復旧も充分でないだろうに気を使わせてしまった。本土の信者たちからの応援が得られて復旧も捗っているのらしい。
干物パーティをした。
「猫山様、干物美味しいですね もぐもぐ」
「金は食べられないけど干物は食える」
「でも金は腐らないけど、干物は腐りますよ」
「だから早く食べる。金は後でもいい」
「分かった様な、分からない様な」
「唐突だけど、雨が降らなくて困っている国を助けて、恩を売れないか?」
「妖怪雨降らしでも手なづけました?」
「いいや俺も最初そう思ったけど風龍だ」
「冗談・・じゃなさそうですね」
「海外に拠点を置けそうな国を見繕ってくれ、
できれば国土を割譲しても助けてほしい国で、独立を認めてくれそうな国
あまり紛争地域に近くないほうが良いな、世界から注目の集まらない所」
「大きな話になりますね」
「日本だと色々と法律が適合しないから面倒なんだ。
教会も海外展開したらどうだろう?」
「幹部会開催しますか?」
「そうだな、準備してくれ。具体的プラン提案も頼む」
「私に出来るでしょうか?」
「俺には難しいから頼んでいる、良い学びの機会だと思ってくれ」
「あと恩を売れそうな大国で問題を抱えている所・・・但し戦争以外。
建国時に独立を認めてもらわないといけないしね」
「やってみます」
「目指すはバチカン市国・・・は小さすぎるか」
できれば俺の仲間たちが穏やかに過ごせる国が欲しい。
リヴァイアサンとかが住めるところって難しいけど・・
そうなると孤島とか、孤島を含む場所がいいかな
・・・・
「猫山様・・ありました。 シャングリラン王国・・・
国が滅びかけていて国王が国とともに国王の座を売りたいらしいです。
幸いなことに債務は殆どありません、何処からも資金が借りられないらしいです
国自体に担保としての価値がない、むしろ国自体が負債に近いらしいので・・・」
「酷いねそれ・・
視察に行ってから考えようか」
「飛行機の便は無いので・・・黒龍玉・・で移動でしょうか?」
「船の便は?」
「港のある国へ行きそこから陸路で一週間ぐらいかかります」
「黒龍玉で行こう、入国許可を取って・・パスポートは?」
「国交もほとんど無くパスポート自体無効です、許可だけで行けると思います」
なんか酷いところみたいだね、国王は金をもらって逃げるんだろうな。
そういうのってきっとプライドだけは高そうで嫌だな。




