087.Mission No.007(1) 端那霊島(1)
本部長にはしばらく北海岸へは俺達以外不介入にしてもらった。
救出状況などを目撃されると困るので報道関係者も同様に排除してもらった。
と言っても、誰も行けない状態らしい。
報道関係者から1人同行を依頼されたが、危険だからと断った。 俺達の秘密が危険だからね。
装甲車に戻り、もらった島の詳細地図にある街道に沿って北海岸に向かった。
装甲車は大丈夫かと思われるかもしれないが、これも疑似生命創造で造られている。
強度はもちろんのこと、意思もあり会話もできる。
場合によってはタイヤを変形させられるので垂直の崖でも昇り降りできるし、少しなら飛ぶことも出来る。
暫く進むと崖崩れしている場所に来た。
師匠の補助を受けて、崖崩れの状況を確認する。
およそ300メートルに渡り道が埋まっていて、左右が崖になっていて迂回は出来ない。
でも大丈夫
前方にある土砂をアイテムボックスに入れ、後ろに吐き出しながら進めばよい。
完全に取り込んでも良いけど、そうすると支えがなくなり更に土砂が流れ落ちて押し寄せてくる。
こうやって進めば少しは土砂崩れが和らぐ
それに誰かが後から付いてきたら危険だからね。埋め戻していけば付いてこれなくなる。
そうして崖崩れ範囲を乗り越えていった。
その辺りから周りが暗くなり風も強くなってきた。 飛ばされないように風を受け難い形に変形させ、更にパイルを打ち込みながら這うようにして進む事にした。
道路に穴を開けるので後で叱られるかもしれないけど人命優先だよね。
道路にパイルでミシン目を入れながら進むと、北海岸の村が見えてきた。
多くの家が既に吹き飛ばされている様だ。
むやみに外に出ると飛ばされてしまうので、認識域広げ人の居る場所を探した。
村人口は50名と聞いている。3個所の丈夫そうな家に別れて集まって居るみたいだ
全部で45名・・あとは飛ばされたか?
生存者が確認ができたので一安心だ。
石とか木が風で飛ばされてくるので残された者もいつまでも安全ではなさそうだ。
ただ、この人数を一度に運ぶことは出来ない。定員10名ぐらい。詰めても16人ぐらいか。
3往復すればよいがそれまで保つかな?
この風速では黒龍玉でも難しそうだ。・・いや、海の中を進めばいけそうだ。
装甲車を使って避難している場所から海岸まで3往復。黒龍玉の格納庫の装甲車1台は今使っているからスペースが空いているはずだ。ちょっと狭いけど短時間だから我慢してもらおう。
黒龍玉を海中経路で海岸まで来てもらう、だが障害物が少なく風がもろに当たるし波も荒い。困ったな。
じゃあポータルを使おう、ユーマ達に頼んでポータルをあの土砂崩れの前に設置してもらって。
装甲車ごと移動、3往復。 これだ
装甲車で3箇所の避難所を周りなんとか乗ってもらう。
扉を開けて出たら即安全地帯、なにこれ?状態になるので、しばらく走った感をだしてからポータルで移動。で扉を開けて降りてもらい南海岸の村まで歩いてもらう。
装甲車は再び土砂崩れを通ったふりをして次の避難所に向かう。
これを3往復した。めっちゃ速く逃げられたと思うかも知れないが・・人命優先だからと説明しておこう。
そもそも俺達は事後処理は一切しない予定だ、説明できないからね。
神龍の力により助けられたという事にしてもらう。というかそれが真実だけど。
あ、違った。ポータルを使ったからこれは主に師匠の力か・・・
『ありがとう師匠』・・と材料になった熊さん
こうして無事に避難を完了させたが、ここからが俺達の本当の仕事である。




