075.反撃
どうすると言われてもね。分からない。
「じゃあ、火の龍玉を奪いに行く?」
「笑える、彼らには使える者が居ないから奪っても何も状況は変わらないわ」
「そうだね、彼らは開祖の血を引いたものが残っていないのだろう。
どうせクーデターかなんかで、自らの未来を閉ざしたんだろ?
だから武力を求めた」
「私もそう思う」
「でもね、象徴としての意味がある。
龍の顎が龍の顎であるためのね」
「だから?」
「龍玉を奪えば単なるテロリストだ」
「今でもそうだけど」
「龍の顎の名を使われたくないだろ」
「そうね、そうしましょう。
で、奪った龍玉はどうするの?」
「実はね、俺、龍玉を悪用出来ないようにするっていうミッションがあるんだ。
俺が封印する。」
「私のは?」
「悪用されない限り問題無い」
「するかもよ」
「そしたら封印するだけだ。
で、奴らの本部の場所はわかる?」
「昔のはね、でも今はだいぶ変わってると思う」
「じゃあそこから行くか、あとは成り行きで」
「昔はもっと慎重だったと思うけど、いい加減ね」
「慎重に想定する事は必要だけど、
臨機応変も必要だからね」
「あら、成長したのね」
「少しは成長するさ」
「おかげで助かったわ」
「全員、戦闘態勢!、殴り込む」
「まて、俺たちは戦闘員じゃない」
穏健派は戦えないのか?
「お前達も今日から戦闘員だ、俺たちが先陣を切る、
退路の確保、後方支援をお願いする。
大丈夫だ、お守りを渡しておく、効果は有無が体験した・・
よね?」
「ああ、襲撃されても生きているのが証拠だ」
「「やったるぜ」「おーー」「やっほい」「うおーー」・・・」
士気が高まったようだ
一番近い過激派の拠点にやってきた、廃墟ビルの地下を改造して簡易的な拠点にしているらしい。
「私は?」
「開祖様は俺と一緒に戦う、龍玉を使ってね」
「どうするの?」
「単なる水攻め、地下室に水をどどっと誘導してくれればいい」
「それって、私だけで終わっちゃわない?」
「地上にだって見張りがいるし、水が入ってきたら外に出てくるだろ」
「そうね・・お願い」
開祖様が水を引き込み地下室に満たしていくと、次々と逃げ出して来る、それを俺は猫パンチで倒していく、打ち漏らしはゴーダさんが狩っていく、そして残りのメンバーで縛り上げていく。
もはや戦闘ではなく作業であった。
この拠点で32名を捕えた。
地下へ認識域を広げるのは未だに苦手だ、出来ないこともないけど精度に欠ける。
そのうち完璧に出来るようにしたいなぁ
『師匠、ここに龍玉はあるかな?』
『無いようじゃぞ』
「じゃあゴーダさん、いつもの様に龍玉のありかを聞き出してくれる?」
「ネコヤマ、たまには自分でしたらどうだ?」
「あの ポキポキ っとか バキン とか ぎゃー っていうの嫌いなの」
「成長しねぇなぁ」
そんな成長したくは無い
「とんでもなく怒った時にするよ」
ぽきっ ぎゃーー パキン ぎゃーー
「ねぇ、猫山さん、あれ、聞いてはいけない音よね」
「開祖様は聞かなくていいです。 耳を塞いで下さい」
「貴方の敵にならなくて良かったわ」
「開祖様なら敵でも優しくしてあげます」
「私だったらどーしますぅーねーねー」
「落ち着けユウキ、何をそんなに興奮しているんだ?
ユウキは味方だからいつでも優しくするよ」
「ならいいわ」
・・・・・
龍玉は本部にあるそうだ、場所もわかった。
今度はビル街にある高層タワービルの上層フロアーなので水攻めは出来ない。
敵も待ち構えているに違いない。




