068.Mission No.005(4)
本部部長から呼び出しがかかった。
どうやら勤務時間中にデートをしていたとチクった者がいるらしい。近くには人けが無かったので、遠くから監視していたか、また何処かの軍事衛星から見てたと言うことか。
デートではなく野鳥撮影だけどね・・それもだめか。
仕事のための偽装なんだけど、今回は秘密の任務のため調査内容を明かす事は出来ない。
部下を守るために甘んじて処分を受けよう。
「で、報告を受けた訳だが、認めるのか?」
「認めません、調査の一環です」
「では、その調査内容は?」
「明かせません」
「報告出来ないとなると、処分対象になるが・・」
「部下の安全のため報告は出来ません。
なんなりと処分下さい」
「どうしてもか?」
「はい、組織内部に内通者がいる限り出来ません。
処分は構いませんが、今回の通報者を教えてください。
おそらくその者が内通者の一味ですし、その者もおそらくサボってます。」
「通報者は保護される事になっている」
「私と同じですね、では教えてくれなくても良いので、その者にも処罰をお願いします。
私がその者を内通者として通報します。
・・私はその者から保護されるのですよね」
「・・分かった、だが無罪放免とはいかん、3日間の謹慎処分とする」
「もっと長くなりませんか?」
「帰れ」
もっと謹慎期間長くして欲しかったな
・・・
「ユーゾー、最近の謹慎対象者をリストアップ」
「ネコゾーと、ユウキ、住田 佳奈恵、・・ぐらいですか」
「よし、その者の処分理由、身元など調べてくれ」
「ネコゾーとユウキは、勤務時間中のデート、
住田は・・不適切行為とあります」
「えっ、私デートしてた事になってるんですか?」 もじもじ
「住田の周辺を洗って」
おそらく部長は通報者の保護をしてると言いつつ、こうやって通報者を教えてくれているのだろう。
3日間は拠点の自室で過ごそう。今はここが家だからね。今はダミーの家を借りていて、疑似生物で作った俺の代役を置いてるから問題無いからね。
・・・
「住田さん、猫山さんの不適切な勤務態度の通報は処理した。
ところで貴方はなぜその事が分かった?
通常業務中では分からないはずだと言ってたぞ」
「えっと、たまたま・・です」
「それも追跡対象としない限りあり得ないそうだ。
説明出来るか?」
「・・出来ません・・」
「なら同罪だな、謹慎3日間だ。
よかったな、あいつは謹慎期間をもっと延ばしたがっていたが、3日間にしてやった」
「申し訳ありませんでした」
(3日間ではあいつの動きを追えない、処分は確定してしまったから変更は無理か・・
って言うか、これじゃ私が通報したってバレちゃうじゃん、まずい)
・・・
「あれが猫山さんのアパートね、
銃火器は出来るだけ使わない事。
突入するわよ」
「狙撃するか爆破しちゃえば良いのに」
「バカね、住宅地で目立ち過ぎると面倒なのよ」
「それにしてもたかが1名の襲撃に完全武装の突入隊5人も要るんですか?」
「あいつの事務所襲撃に13人の隊で負けたのよ。
1人の襲撃でも5人はいるでしょ。
余り多くてもあの貧乏アパートには入れないだろうし」
「じゃ、余裕でクリアしてきますね」
「油断しないで、今度失敗したら私が危ないんだからね」
「俺たち失敗しないので」
「当たり前よ、失敗したら消されるんだから、
ここには失敗してない奴しか居ないの」




