061.Mission No.004(3)
黒龍玉に乗って南海の無人島『火山島』にやってきた。
本州からは離れていて、噴火自体の影響は無いが、漁のポイントに近く一部の漁業関係者には影響があった。
現在は無人島ではあるが、過去に人が住んでいたらしい。廃墟となった建物が幾つか見える。
現状は噴火はしておらず、多少蒸気が発生しているぐらいだ。
元々火山で出来た島らしいので噴火してもおかしくは無いらしいが。人工的に誘発させられた可能性もある。 例えば龍玉の力を使って・・。
そんな事が可能なのか・・まだ実験は出来ない。
やはり上陸して痕跡を探すしか無いな。
上陸の許可は捜査課課長を通じて得てきた。
名目は火山調査・・事件に何の関係があるかと聞かれたが、109残っている貸しの一つを使った。
残りは108、煩悩の数だけ貸しがある
俺達は上陸した、まず認識域を広げて人が居ないかを検出してみた・・人は居ないようだ。
鳥類が居るぐらいだ。
もちろんカメラを持ってきている、珍しい鳥が居るかも知れ・・
「課長、そのカメラ・・」
「もちろん証拠写真を撮影するためだよ」
「でもさっきから鳥を撮影してますよね」
「鳥の種類とその巣の状況から何かわかるかもと・・」
「何かわかったんですか?」
「空振りだな」
油断も隙も無いんだからと言いたげなサキちゃんの目線を感じなから廃墟へと向かった
もし、組織が儀式を行ったのならその痕跡があるかも知れない。
それがなければ単に噴火が起こればよかったか、また組織とは関係ない自然現象だったのか、
という事になる。
儀式があったにしても5年も前だ、それにここで儀式をして噴火させたら危険だ、洋上で儀式をしたのかもしれない。そうなるとここには痕跡は無い。
島の周辺を一周してみたがそれらしい物は見つからなかった。
その日はそれで終了した。
明日は火口に近づいてみる。
今日は結構歩き回ったので疲れた、黒龍玉は本来移動手段なので、その中には簡単なミニキッチンしかない、慎ましやかにサンドイッチパーティだ。
飛行機などから目撃される可能性があるので黒龍玉はステルスモードである。
人工衛星から高出力レーザ攻撃を受けたら危ないしね。
あ、高出力レーザを使って火山噴火を誘発させられないだろうか・・・
レーザは光の龍玉の力が必要だから、火では無理か。
巨大な火の玉を落とすとかしたらいけるか・・・
そのぐらいになると軍事衛星には感知されちゃうよね・・
いや、逆に軍事衛星に見てもらうつもりだとしたら?
・・・そういった軍に対してのアピールだったりして。
組織内部へのアピールではなく、それが目的かも。
そうなると5年前に国内だけではなくて外国への影響力を持ったとも言えそうだ。
じゃあひょっとしたらこの島、軍事衛星の監視対象になっているかもしれない。
船も無しに俺達が上陸して調べ回っていたら何か疑われそうだ。
そもそも、上陸許可を得た時点で、組織が気づき、その外国の勢力に通報、
軍に調査及び排除を依頼したとしたら。
「みんな、聞いてくれ」
おれの危惧するところを説明した。
「それやばいね、明日の調査は止めようか」
「ユーゾー君、今更だ、明日はイルジョニールを火口に向かわせよう
彼女なら大丈夫だ・・多分」
おそらく狙われるとしたら高出力レーザ・・爆撃はないだろう。
いや、潜水艦からの攻撃ならあり得るな。




