054.呼び出し
黒竜玉の運転テストも終わり、内装なども充実させていった。
次の休み何処へ行こうかと相談しているみたいだけど、そんな目的で作ったわけではない。
ま、俺も行くけどね。
事務所の方はサキちゃんが事務員として雇われ少し賑やかになった。 今、採用試験のため猛勉強中だ。
能力を認められたわけじゃないから俺の様なズルは出来ないからね。
真っ当な手段で採用されないといけない。
ただ、俺のチームとしての採用は全く別物で、俺の判断次第で決まる。
なので黒竜玉には乗れる様にした。いざという時に逃げ込んでもらえるしね。
UFO研究室のメンバーには俺も俺もと言われたけど、試乗会だけ許可しただけだった。
目的が違うしメンバーでもないからね。
地球外生命体関連があれば協力してもらわないといけないのでその時には、と言っておいた。
一生その機会はおとずれる事は無いと思う、可能性は0ではないけど。
彼らには、これの存在をあまり外部に漏らすとUFOでは無くなってしまうからねと言い聞かせておいた。
“秘密を守って”、と言うよりも効くはずだ、UFOの神秘性は彼らのこの組織での存在理由だからね。
室長には存在を明かした、これで外部に情報が漏れたら今度こそ確実に室長が情報漏洩者という事になる。
・・・・
捜査課の課長から呼び出しがかかった。 なんだろう、いちゃもんかな。
内密の話があるから来てくれと言われたけど、内密ならこちらに来たほうが良いんじゃないか、
と言ったが、手を離せないらしい。
秘密裏に来て欲しいらしいが・・・普通無理でしょ。課長の執務室に行くまでに絶対に人に見られてしまう。
そもそも、この電話を盗聴されていたら、バレてしまうだろうに。
なので、丁重にお断りした。
「何を今更、都合の良いときにだけ頼るんですか?」とどなりつけて。
もちろんそれはフェイクだ。
俺は隠密を使ってなんとか課長の執務室に潜り込み、盗聴器、盗撮カメラを潰していき、誰も居なくなったのを確認した。
コンッコンッ、
がちゃ バタン
ドアの内側からノックし、外から入ってきた感を出して入ったふりをした。
「特務官入ります」
と言って姿を現した。
「君は・・断ったじゃないか」
「当然です、内密の話を、こんなに盗聴器とか盗撮カメラのたくさんある部屋に居るのに、
“はい行きます” なんて返事出来るわけ無いでしょ。 素人みたいに言わないで下さい」
ガラガラと潰した機器をテーブルにぶちまけた。
「そんなに・・・じゃあ今までの会話は全て筒抜け・・」
「レーザー式も外から向けられていたからね、ジャミング装置も無効になってたしね。
で、秘密の要件とは何でしょう?」
「ああ、実は脅迫されていてな・・」
「あ、それは専門の部署があるんじゃないですか?
俺がしゃしゃり出るとまたお叱りを受けるから、・・遠慮しておきます。
じゃあ失礼します」
「頼む」
「早くしたほうが良いですよ、盗聴器が見つかったとわかれば動きが早いです。
遅くとも10分以内に犯人を確保したほうが良いですよ」
ドアの前で土下座された。
「このとおりだ頼む」
「そういうのは要らないですから、まるで俺がいじめているみたいじゃないですか」
ちなみにこの状態は俺が記録している。 寝返ったら困るからね。




