050.Mission No.002(3) アジト
俺達が指示者のアジトにたどり着く間際、アジトから離れていく者達が3人・・・気づかれたか
時間がなくてアジトに火を放って逃げた様だ
「ゴーダさん出来れば1人は確保して・・俺は火をなんとかする」
「わかった、気を付けてな」
「そちらもね」
俺がアジトに入るとそこは火の海となっていたが、まだ完全には焼失していない様だった、
色々な物が無傷で残っている
こんな時こそ神龍の力を使わねば、『脱酸素』室内の酸素を無くした。
酸素がなくても燃える物はあるので『急冷』全ての物の温度を引火点以下にした
水を使わないのは証拠品にダメージを与える可能性があるからだ。
監視カメラがあるといけないので、イルジョニールが手をかざして消した素振りをしてもらっている。
神龍の力の使い方としては地味だけど、あまり頼りすぎない方が良いに決まっている。
とりあえず要所要所の写真を取りまくり、焼けた文書も崩れない様に固定化してアイテムボックスに収納した。コンピューターの端末もあったが内部に記録が残っている可能性は低い、でも一応確保しておいた。
指紋とか取れるかもしれないしね。
おそらく警察の捜査が入る前に再度証拠隠滅が図られるだろう。
時限爆弾があるかも
『おい、なんかカウントダウンしてる機械があるぞ』
・・・あっ あったぁ? 師匠が気がついてくれた
「イルジョニール、逃げるぞ」
俊足で部屋を出ると後ろから爆発音が・・
ドドドドーーン ンンンンーーー ガラガラァ
建物が崩れ去る音が響く、
きっと
『廃工場が謎の爆発、可燃性のものが残っていたのか元社長に聞く』
とかいう見出しでニュースが出るんだろうな。
なんかこんな経験2回目だな・・もう嫌だぁよ〜映画じゃないんだから許してほしい。
ゴーダさんも1人は捕えたものの他の捕縛中に2人によって殺害されてしまったらしい。
確かに1人は確保したね・・死体だけど・・話は聞けないが身元からなにかわかるかも。
ま、人質は無事だったし、証拠品もなんとか得られたし。 良しとするか。
人質はユウキによってしっかり身支度を終えていた。拷問など暴行は受けていなかったようだ、良かった。
中継地点で拘束していた室長をピックアップする。
「今後情報漏洩を続けないのであれば処分を保留にしますが・・どうします?
組織内への情報漏洩でも外部の内通者がはびこる現在、外部漏洩と同じですからね、見過ごせません」
「わかったわよ、もう私、怒られるんだからね」
「そのぐらい当然です。それで人命に関わることもあるんだからね。 自覚が足りませんよ」
ゴーダさんと室長に捕縛していた監視者の1人と逃走者に殺された死体を託し、消されるかもしれないけどゴーダさんが居れば室長は安全だろう。
俺はユウキと共に、救出した人質を議員の元へ送り届けた。
「ありがとう」
「お礼は不要です、ただ今回、人命優先のためちょっと単独で動いてしまったので、
上の方に感謝の意を伝えていただけると大変助かります。
それと娘さんのフォローはしっかりしてあげて下さい」
「もちろんだ」
生きているうちに再開できて良かったね。
多分、議員は下っ端の更に下っ端の実行犯だから消されないかもしれない。情報も持ってなかったしね。
翌日、予想通り
『廃工場が謎の爆発、可燃性の気体が残っていたのか?
管理に問題は無かったのか?元社長に聞く』
という見出しでニュースが出た。
俺も今回はちょっと怒られるだろうな・・・
覚悟しておこう。理論武装しておこう。




