044.Mission No.001 (10)
2日ほど師匠のマイホームで過ごしたが、いつまで籠もっていても仕方がない、一旦事務所に戻る事にした。 みんな心配しているだろうし。
ビル爆破事件はニュースになっていたが、原因不明・・に犠牲者無しという事になっていた。
嘘だね。こんな隠蔽工作が出来るとなると注意が必要だ。
それと犬田さんに渡された紙片 “保” とあった。 近所のじいさんか? それも隠れ蓑か・・
背格好も全く違うので別人だろう、すると“保”は一人ではないのかもしれない、集団名かもしれないな。
室長も怪しい。本当に人質事件に気づいていなかったのか?
「課長、お帰り、大丈夫だった? あのすぐ後にまた公安の人が来たんですよ。
もう連れて行かれたっていったら慌てて出ていったんだけど」
「ユーゾー君、犬田と、あとこの4名の身元調査お願い、それとGPSを追跡」
一応写真撮って置いたんだけど・・犬田さんは撮るチャンス無かったな。
事情聴取した4名の名前確認の時間無かったのでタグとかを引っ剥がしてきた。
「この四人は表向き公安の人間ではないとなっていますが、ビル爆破事件後に消されてますね。
事件の隠蔽ですね。
不祥事の隠蔽か龍の顎の潜入員による隠蔽かは不明ですが・・
犬田さんは何処にもヒットしませんでした。GPSも消えました」
とにかく有事においてメンバー各自が正しく判断できる様に情報共有しておいた。俺達の能力以外はね。
そうこうしているうちにユーマが早々と退院したとの連絡が入った。
しまったお見舞いに行けなかったな。
「猫山課長〜、お見舞いに来ませんでしたね。冷たいですねぇ〜」
「俺も拉致されたりしてたからな、すまんな。 思ったより早く退院できて良かったな」
「ま、無様な姿を晒したいわけじゃないから良いんだけどな。
それよりも例の話をしたいんだがいいか?」
「4階は盗聴盗撮器だらけだぞ」
「ここは?」
「大丈夫だが、いっそのことうちの課に来ないか? 2名欠員が出て補充しないといけないんだ。
あの後あの2人は護送中に事故死したらしい」
「あの2人か、潜入員だとは全くわからなかったな。かなりやばいな」
「怖いなら別にいいよ」
「ミステリー研究室を舐めんなよ、組織が怖くてやってられるか」
「頼もしいね・・あと一人どうしようかな」
事情が事情なので人員補充はしばらく決めなくても良いそうだからじっくり人選しよう。
「ユーマ、あの座標な、やつら俺より早く出向いたらしいくて、見つからなかったそうだよ」
「正に骨折り損だったのか」
「でも奴らが祠の事を知らなかったのは確実だ、それを知るための時間稼ぎになった」
「小物はつらいねぇ」
「それでだ、2つの龍玉が見つからなかった。見つかったものはそのまま置いて、祠ごと隠した
俺達が持っているのも危険だからね」
本当は偽物と取り替えてきたんだけどね
「隠し場所はまた考えよう、で、その時出た文字は?」
「“虚” “無” “空” だ」
「わかっているのは “幻” “虚” “無” “空” の4つか・・あと2つはなんだろう?」
ここは深く考えてはいけない、俺が適当に考えたんだからね。
「で、残りの2つのうち一つ以上が龍の顎の手にあると踏んでいる」
「そうだな、僕は2つとも龍の顎にあると思う。
そしておそらくは龍の顎も一枚岩じゃないと思うんだ。
それぞれの龍玉で派閥ができているとか・・」
さすがミステリー研究室、洞察力がすごい。




