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梟と俺のミッション 〜想定外なんて言い訳にもならない〜  作者: ぽしょなれ


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037.Mission No.001 (3)

「で、これからどうする?」


「まずは、龍玉に関して調べる事だな、・・おい、資料を集めろ」


研究室のメンバーが慌ただしく動く・・名前は知らないけど・・


集められた資料は・・おとぎ話から、過去の文献などなど・・絵本もあった。


「絵本はともかく、おとぎ話は蔑ろ(ないがしろ)にはできん。

 結構真実をわかりやすく説明しているものが多い」


「そんな例はあるんですか?」


「無い」


「?」


「無いが、史実がそのまま伝わるのではなく別の形に置き換えられる事は充分考えられる」


「なるほど」


「例えば、鬼伝説のたぐいだ、何かが鬼に例えられている、

 それが『渡来人』とか、『動物(UMA)』とか、『自然現象』だったりする。

 それは間違いではなく、戒めや理解しやすくするための置き換えの可能性が高いんだ」


「ふーん」


俺は知っている、大昔は本当に“鬼”とよばれる異形の者達がいた事を。


が、証人(師匠たち)は居ても、証拠は無いので議論はしない。


「だから龍玉の存在は俺達ミステリー研究室にとって重大な発見なんだ。

 そういったおとぎ話の中に事実がそのまま存在したっていう事だからね」


「なるほど」


これが “龍玉” だって言わなかった方が良かったかな・・ま、隠すと後で困りそうだ。


「そうなると “龍の顎” もそれを知っているってことだ。

 そして “龍の顎” の目的は、龍玉を手に入れてその力で世界を牛耳ることに違いない。

 更に、“龍玉”は複数存在するという事だ、でなければ識別するための文字など出ないはずだ。

 それから龍玉を集めるという事はコンプリート特典があるという事だ、あの物語のように」


「ほほう」


これだけの情報からよくそこまで理解できるな・・すごいユーマ君。


「そして我々の使命は “龍玉” が “龍の顎” の手に落ちる前に探し出すこと。

 物語的にはそれが正解なはずだ」


「でも探し出してそれを奪われたら元も子もないんじゃないか?」


「“龍の顎”は古くからある組織らしい、従って我々よりも情報的に有利な立場にあるはずだ、

 放っておいても見つけ出す可能性はある」


龍玉自体に関する知識は俺が有利な情報を持っているけどね。6個の文字が違うってわかったら偽物とバレてしまいそうだな。


「でも、物語的には この “幻” は不自然じゃないか? 偽物っぽい、

 もっと“火”とか“水”とか、自然状態関連でないと」


「言われてみればそうだな・・だが少なくとも適合者は判定できそうだ。

 なんにしても重要な手がかりには違いないから奪われるわけにはいかない」


「これ、何処で手に入れたの?」


「祠の調査をしていて見つけた」


「ひょっとして泥棒・・」


「人聞きが悪い、誰にも管理されていない山奥の古ぼけた祠だ、許可を得る者もわからん。

 国有林だから国のものだ、林野庁には許可をとってある、事後承諾だがな」


「“龍の顎”に林野庁の回し者が居たら? おれが“龍の顎”だったらそういう場所には部下を送り込む」


「やばいな、すぐにここに来るな・・、やはりお前が持ってすぐに出ろ」


「俺を信用して良いのか?」


「お前が信用できなければ他の誰も信用できない、ここよりはましだろ。

 それにお前は適合者だ」


「“龍の顎”にだって適合者が居ると思うけどな。 これを発見した具体的な場所を教えてくれ」


「場所・・・そうか、なるほど・・さすがだね。 場所はこれだGPS座標だ。

 ちなみに具体的な場所を知っているのは俺とお前だけだ。 他には大まかな場所しか伝えてない」


「あ、言わないと殺される場合は言うんだぞ、後味が悪いからな」


そう言いながら俺はささっとメモを書き彼にだけ見せる。


『盗聴されている、レーザータイプで外部から。

 奴らには脅されなくてもこの座標が自然と伝わるようにしろ、俺がダミーの祠を置いておく。

 そうすれば正確な場所をしられずに、ここに来る事をしばらくは阻止できる。

 それまで時間稼ぎをしてくれ、1日あれば充分だと思う。座標は・・・だ、理解したか?』


ユーマは首を縦に振った。

なぜ盗聴がわかったかは言わない、師匠が気づいてくれたんだけどね。

師匠の目は広帯域の光を検知できるからね。俺は言われて初めて気がついた程度・・修行が足りない。

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