036.Mission No.001 (2)
ちょっと触っていいか?
箱から出して手にとってみた
瞬間、眩く光を放った・・何事?
映画でよくあるシーンだぁ・・
全てが停止している・・時の狭間って感じだ・・今正に実体験している
うーーすごい
『おい、いつまでふぬけておる? ・・時間は停止しているから良いが・・』
「あっ、失礼しました・・時の精霊さんですか?」
『なんだそれは、違うわ・・我は神龍じゃ時空を司る龍玉を通して話しておる』
眼の前にいわゆる龍の姿が現れた・・
「おーー神々しい神龍様ぁ〜」
『そういうのはよい、お前は他の神と契約しておるな』
「あ、はい、梟のキョウと猫又のタマリンの事ですか?」
『そうだ、やつらは亜神じゃが、儂はいわゆる神の一柱じゃ』
「それは恐れ多いことで」
『じゃからそういうのは要らん、お主に頼みがある』
「なんなりと」
『儂とも契約して、この龍玉を守って欲しいのだ』
「はい、でも私ごときが必要でしょうか?」
『この龍玉を手にした適合者は神龍の力の一部を使えるようになる・・悪にも善にもなりおる』
「私は適合者なんですか?」
『そうだ、でなければ儂とこうやって話をしておれん』
「なるほど、契約は構いませんが・・・どうやって守れば・・」
『契約すれば、龍玉が無くても神龍の力が使える、それで守れ』
いや・・・力って言ってもよくわからない
「じゃあ契約をします。・・・・約款とか説明書は無いですよね」
『あるぞ』
えっあるの?
でーんと厚み1メートルの本が現れた・・・1メートル厚の本は開く事が出来るのだろうか??
『開かなくても触れれば理解できる』
「大丈夫でしょうか・・俺の脳?」
『ここは精神世界じゃ問題ない・・・とおもうぞ』
心配だなぁ・・でもせっかく約款があるのであれば見ておいたほうが良さそうだ
手を触れると、永遠とも思える言葉の流れが俺の思考を流れていく・・・大丈夫みたいだ
現実の時の流れに換算したら1年ほどだろうか・・・制約条件はほとんど無いみたいだ
強いて言えば神龍に逆らえない・・ぐらいかな。逆らうつもりは微塵もないけど
『それを全部読んだやつは初めてだな・・まあ、契約した者も少ないがな』
「わかりました、私の出来ることも出来ないことも全て。 契約お願いします」
自身が光の塊になったような感覚を経て契約が成立したのだと理解した。
龍玉はこの世に6個存在する・・・これはその一つ時空を司る龍玉
他に、火を司る龍玉、水を司る龍玉、土を司る龍玉、光を司る龍玉、闇を司る龍玉
そして全部揃えらればコンプリート賞としてこの6つの力を龍玉がなくても使える様になるらしい。
“司る”と言っても元の神龍は同じで、そのごく一部の能力に限定して使えるイメージだ。
6つ揃ったとしても神龍の能力のほんの一部に過ぎず大した能力ではないが、
人レベルで考えると強大な力であると言えよよう。
いや、神龍の力そのまま使えるって俺は何なんだという話になるけど・・。そこは無視してほしい。
俺は神龍の力を使いダミーの龍玉を6個創造する。
俺の龍玉、“幻の龍玉”・・・適合者が手にした時にただ光るだけの龍玉だ。別に幻影を操れるわけではない。
『幻』『偽』『無』『虚』『素』『空』
の6個だ
「神龍様のミッション、承りました」
『仰々しいのう、ま、気楽にやれ』
「では」
・・・・・
俺がオーパーツを手にした瞬間に戻った瞬間にダミーとすり替えた。
これでこの龍玉は守られた・・あと5個存在するはずだけど、コンプリートは不可能になった。
「おおー光った・・『幻』の文字が浮き出たぞ・・消えた・・
俺達が持った時はこんな反応はなかったぞ・・どうしたんだ?」
「わからないよ、でもなんとなく “龍玉適合者” という言葉が聞こえたような気がする」
「そうか・・これは龍玉なんだな・・おおーーー素晴らしい、これは世紀の大発見だぁー
それでなにか出来るのか?」
「いや、今のところは・・わからない。 ただ適合者がこれを持たないと使えないみたいだ」
「そうか、そうだよな」
「それと適合者はそれほどめずらしくないらしい、だから秘密結社などに渡せない」
「そうだな、お前が適合者ならもっと居そうだ」
ゴキブリみたいな言い方やめて、
でもごめんね、嘘はついていないけど、言ってないことが1メートル厚の本の分だけある。
師匠は気づいたみたいだ
『お主、神龍と契約しおったか』
『師匠、龍玉を守れって頼まれた』
『災難じゃな』
『でも神龍の力が使えるようになったから、師匠たちを天界に返せるかもしれない』
『いいや、お前と一緒のほうが楽しそうじゃ』『私もそうにぁ〜』
俺は良い仲間たちに出会えていたようだ・・・




