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梟と俺のミッション 〜想定外なんて言い訳にもならない〜  作者: ぽしょなれ


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33/99

033.新人教育

仕事は当然来ない。なぜか捜査課からは嫌われているからね。


仲間を売ったと思われているかもしれない。それも “警部が仲間を撃った” の間違いじゃないだろうか。


まあいい、ランタやユカには悪いけど仕事は少ないほうが良い。


「課長、ここは暇ですね」


「俺は忙しいけどな、何かあった時の対応を常に考えている。

 ランタが来るのも想定内だ。

 事件がないからと言って何も出来ないわけじゃない。 わかるか?」


「いえ、すみませんここの仕事がよくわからなくて」


「ランタはどんな仕事が来ても対応できるか?」


「あ、いえ、苦手な事もありますね」


「そう、じゃあその苦手なことが来たらどうするか、何が必要かを具体的に考えておくといい。

 そしてそれはこういう暇な時にしか出来ない。 暇だからこそ対処能力を伸ばせるんだ。

 良いだろ、暇って。

 仕事をいくらこなしたところで、それはやっつけ仕事になるだけだ、

 ひとつひとつ丁寧に出来るのは暇な俺達だけってことだ。

 良いだろ、暇って。

 要は向上心があるかないかだ」


「あの、私、格闘が苦手でして」


「ああ、手合わせするか? この老体で良ければ」


二人で本部の道場に向かう


身体強化されている俺に敵うわけがない。 技は無いけど力と俊敏性で圧倒した。


「課長ずるいです、技は無いのに、力負けしたり、素早いだけで圧倒するなんて」


「犯人相手にずるいと言えるか?」


「・・・言えませんね」


「試合じゃないんだ。

 技でもいいし、力でもいいし、俊敏性でもいい、何かで圧倒できればそれでいい

 それがなにかは自身で見つけるしか無いな」


もっともらしいことを言って納得させた。


それからしばらく、ランタは投げ飛ばされ続けていた。

・・・受け身は上手くなったようだがそれでは圧倒できないな。 頑張れ。


次の日、ランタは警棒を持ってきた


「そうだ、別に素手で相手をする必要はない」


俺は長い鉄の棒を取り出した


「あ、ずるいです」


「いや、犯人だって素手じゃないだろ」


「そうですね」


棒で警棒を撃ち落とし、そのまま棒で抑え込む・・・


続けるうちにランタの手はぷくっうと腫れてパンパンになってきた


「今日はこのぐらいにするか?」


「はい、もういいです」


そんな事が続くうちに徐々にましな動きになってきた、時間外でも日々訓練しているのであろう。


数分やりあえる様になってきた。


最初はまわりで見ている者達に笑われていたが、最近は様になってきたのか、見る目が熱い。


俺が相手をしなくても、相手が見つかる様になったので、俺は手を離れたと判断した。


「私、勝てるようになりました。3回に1回ぐらいですけど」


「良かったな」


「ランタさんずるい、私はどうしたらいいの?」


ユカさんだ、新人教育というのをしないといけないのだろうか?


基礎的なことは習って来たはずだけど。


「ユカさんは、何をしたいの?」


「私はね、事件現場に行って、犯人はお前だって言いたい」


それ、俺が警部にやったことだ・・今考えるとちょっと恥ずかしい。


「そりゃそうだな、でも現場に行くことは出来ても犯人がわかってないと言えないな」


「そうですよね」


「だったら、現場に行く前に犯人を割り出しておかないといけない、

 そして更にそこに犯人が居なければ言えない。 わかるな?」


「はい、そうですね」


「それはかなりお膳立てしないと実際にはありえない。

 そしてお膳立てしているうちに、他人に手柄を取られるか、犯人に逃走されるかするな」


「なるほど、それで?」


「そしたら何が必要かわかるな?」


「えっと、“お膳立てを早くする”、ですかね」


「その通り、そしてそのためには知識が必要だ、今までの事件の事例を詳細まで頭の中にいれる。

 そしてそれらを頭の中で筋道を作り上げて再構成するために、更に洞察力が必要になる」


「なるほど」


「事例は読み込むしか無いが、洞察力は簡単に鍛えられない」


「洞察力ね・・・推理小説を読むとか・・」


「まあそれも一つの手だ、あとは自分で考えろ。 とにかく “ひらめき” が必要だ。

 更にその次の段階では、“相手を誘導する” というのがあるからそれも考えておけ」


「了解です。 ありがとうございましたぁ」


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