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梟と俺のミッション 〜想定外なんて言い訳にもならない〜  作者: ぽしょなれ


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28/110

028.消えた弾丸

「今度こそアウル班のミッションよ。

 はい、これ」


ミッションシート・・やはり俺が読むのか


「今回のミッションは、演習場での弾薬の紛失事件らしい・・・

 それ、ここの仕事でしょうか?」


「私もそう思った、それが何をどう調べても使用した弾丸と的から回収した量が合わないらしいの、

 ミステリーね」


「どこかへ飛んでいって無くなったのでは、よくあるでしょ変な所に当たって問題になったのが」


「それが、そういうレベルの話ではないみたいなの、かなりの量らしいの。

 それに使われた薬莢はあるのに実弾がないの」


「下手くそなだけじゃないの」


「あ、それ言わない方が良いからね。

 実害は無いと思われるものの、一般に流出するのはまずいって事で、

 演習場の外側の調査を依頼されたの」


「内部犯でしょ、一応事情聴取出来ますか」


「無理ね、依頼というより通達だから。

 自分の所の責任をよそに持っていきたいだけだとおもうわ」


ま、俺は知ってるけどね。 犯人は俺だ。

隠蔽状態で忍び込んで、飛び交う銃弾や砲弾をアイテムボックスに収納していたからね、

そりゃ数が大きく異なるでしょ・・・やりすぎたかな。


ちょっと危険だけど紛争地帯でやった方が良かったかなぁ。


「調査であって解明では無いですよね」


「調査だけなら適当に調べて、やりましたーって言えばよいですよね」


絶対に解決しないから、させないから。


「それがね、樹海でその弾丸と思われるものが発見されたのよ」


あ、あのへんで練習したなぁ・・回収漏れしてたか

いざという時すぐに使えるように、アイテムボックスに弾丸の運動量を保ったまま収納しておいたやつを取り出した時の向きを調整するのに使ったんだった。


発射音は無いから見つからないと思ってたけどなぁ


「それこそ、隊員が演習場外で試し打ちしたとかじゃないんですか?」


悪いが犠牲になってもらおう


「銃を持ち出した記録はないし、当然持ち出し禁止だからそれは無いそうよ」


だめかぁ


「じゃあ残念ながらこれもミステリー研究室の領域だよね、

 “時空を超えて飛んでいった弾丸の謎” って言えば。

 彼らが飛びつくネタだよね」


「班長、これは “ネタ” じゃなくて “ミッション” ね。

 そこ大事よ。

 ユーゾー君、監視カメラとかの映像で何かわからない?」


「あの辺りは監視カメラ無いし、

 演習場付近は演習場が管理している監視カメラだけしか無いから、“調べた”って報告できないよね」


「そうですね。それはまずいですね」


俺、映ってないよね? それに監視カメラに弾丸は映らないよね?


「ゴーダさんはそういう経験ないですか?」


「俺は失敗しないから無いな」


なるほど


もう “時空を超えて飛んでいった” としか説明のつけようがない。

それにこれは嘘でも間違いでもない、アイテムボックスという時空を超えて到達したんだから、

そこに俺の意思が関わっているだけだ。

しまったなぁ、これで迂闊に弾丸を使うことが出来なくなってしまったなぁ。


「やっぱりそうなっちゃうかぁ、4階行ってきまーす。

 班長も行く?」


「鬱陶しいから遠慮しておきます」


「ですよね〜、じゃあ」


室長はとぼとぼと階段を登っていった。 エレベータ欲しいね。

上の階のやつらもエレベーターが無いから部屋から出ないんじゃないのかな?


ここの仕事あまり無いなあ・・・ラッキー


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