025.特訓の跡
「師匠、タマリン、これを見てくれ」
パソコンで、戦争の実録とか、最新鋭武器の威力とかの動画を見てもらった。
「俺達が目立てば、こういった組織に追われる事になる」
『当たったら痛そうだにゃぁ〜、やはりここは魔界にゃ』
『儂らでも危ないな』
「だろう、だからあらゆる想定をしておかないといけない。
最悪対立する事になる。
俺がタマリンを解放したのも、タマリンはもうこの世では災厄とは言えない存在であると思ったからだ。
世の中既に災厄だらけだから特に問題無いと思った。
そして俺は仲間を求めている」
『なるほどにゃあ〜』
「そしてこの映像も見てくれ」
SF的な映画のダイジェストとかアクションとかを見てもらった
「これは、作り物の映画だが、人類はこういう発想を実現してきた。
だから、これも想定内だ」
『酷いにゃあ〜』
『すごいな』
「当然一人でどうこうなるものではない。従って自らを守るため仲間を増やしたい。
今不足しているのは、水の中と土の中と宇宙だ、心当たりはないか?」
『私の仲間は何処かに封印されてるかもしれないにゃ、その中には居るかも。
でも封印されてたから、何処に居るのかわからないにゃ』
『儂も、同じ様に追放された者がおるのはしっておるが、その後の事はしらん』
「じゃ、当面は自分たちの能力の把握と、仲間の調査だな」
それからしばらく能力の棚卸しと特訓の日々が続いた
・・・・・
そして謹慎が解け、普通に出勤することになった。
謹慎の意味があったのかわからないけど、そういうものらしい。
「おはよう、みんな早いね」
「班長、遅いわよ、何処行ってたの、携帯も繋がらないし」
「山奥で、野鳥撮影を・・」 本当は訓練だけどね。
「実は謹慎中に特別ミッションが入ってね・・謹慎中でも連絡可能にしてもらわないと困ります」
「それ謹慎の意味あります? ・・ま、最初から意味ないですけどね」
「私もそうは思ってますけど・・仕方ないんです。
で、今朝ゴーダさんには先に動いてもらっています」
そういえばゴーダさんは居ないな
「で、どの様なミッションなんです?」
「実は山奥で怪獣が暴れまわったかのような場所が発見されたの、その調査よ」
・・・それ知ってる、俺達だ・・どうしよう
痕跡は消したけど、木々が倒れ、土が凹凸にといった大惨事は残っている。
見つかったら山の持ち主に怒られるよね
「隕石とかでは無いですか?」
「発見者の話では複数の爆音がしたそうだし、隕石の目撃情報もないわ」
隠密をかけての訓練だったので目撃はされていないはずだ。
どこぞの人工衛星でも落として痕跡をカモフラージュしようか
「とりあえずゴーダさんの報告を待ちましょう」
「UMAじゃないですか?」
これは間違いではないよね、師匠もタマリンも不思議生物だし。
「ここはオカルト研究クラブじゃないのよ」
違ったのか
「でも、霊能力者はいますよね」
「あれは例外」
そっか、例外は認めてくれるんだ良かった。
「我々は雑務係ですが、隕石でもUMAでもない現象を解明する部署ではないと思いますが、
それこそオカルト研究クラブに託すべきかと」
「そうね、その線で依頼を出しましょう」
あるの “オカルト研究クラブ”? 行ってみたい。
「そのような部署があるなら是非見学したいのですが・・」
「ゴーダの報告を聞いてから一緒に行きましょう」
ガタガタゴトゴト
あっ、ゴーダさん帰ってきた。
「あ、班長、あんたが居ないから行かされたじゃねぇか」
「ごめんごめん、携帯繋がらないとこに居て」
年寄にあんなところへ行けと言うつもりだったの、ゴーダさん一択でしょ
「ゴーダさん報告を」
「はい、室長。
まずこれを見てください、これが現場の写真とドローン動画です」
うん、見たことあるね・・・一昨日。




