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梟と俺のミッション 〜想定外なんて言い訳にもならない〜  作者: ぽしょなれ


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2/6

002.梟

カメラを担いで野鳥を探しながら山道を歩いていると。


突然後方で爆音がした。


振り返ると、そこには体高8メートル程もある梟が居た。


『お主、儂と契約せぬか?』


頭の中に声が聞こえる


現実?


「あなたは誰?」


現実とも思えないので無駄とは思ったけど聞いてみた。


『儂は、神・・だったものだ、天界から追放されてこの地に落とされた』


そうか、何があったかしらないけど可哀想に


『もう時間がない、契約せぬか? 契約せぬと命が』


時間がない? 天界から落とされて契約しないと命保たないのか、助けてあげないと


でも、契約?


「契約の約款(やっかん)を見せてくれないか?」


『約款?』


「契約内容の詳細を書いたものだよ」


『そんな物は無いし、あったとしても読んでいる時間はないぞ』


そうだよね、神・・だった元神との契約約款なんてある方がおかしいか。


「概要でいい」


『無意味に慎重なやつだな、契約すれば恩恵が得られる、

 デメリットと言えば儂と腐れ縁が出来ることぐらいじゃな』


「それで、あなたが助かるならそれでいい、契約します」


『契約成立じゃな、

 だが何か勘違いしておらんか?

 助かるのはお前だぞ』


ん? 勘違い?


なんだろう、巨大な梟の足元には・・熊が鷲掴み・・・梟掴みされている。


バキバキっと熊が潰されている。


俺、もう少しで襲われるところだったのか


でも契約となんの関係が・・・


ん?


改めて自分の姿を確認すると・・・手足が分断している・・・


あ、時間がないとはそういう事か、俺の時間だったんだ。


契約の効果か、体が修復されていく・・不思議な感覚・・・痛いし・・うぎゃぁー


治るときの方が痛いみたいだ。 麻痺していた感覚が戻ってきたのだろう。


・・・・


しばらくして落ち着くと、熊は既に巨大な梟に食べられており、ペリットも吐き出されていた。


周りはもう真っ暗、夜になっていた。


「しまった、最終便に間に合わない」


遠征で予約しているホテルは連泊中なので無駄になるだけで済むが、食事はここでは取れそうにない。


歩いて帰るには帰れないこともないが少し遠い、始発を待ったほうが早い。


「梟さん・・名前はあるの?」


『初めての契約者だから命名してもらえんか?』


「俺に?」


『他に誰がいる?』


「・・・じゃあ “ミミ” とか “フク” でどうかな?」


『もっと重厚感のあるかっこいいのはないか?』


「俺に期待するなよ、 ん〜〜」


落とされた神 ・・ 堕神  ・・・ キョウ  ・・堕梟神


「じゃ、“ダキョウシン” は?」


『長い』


「じゃ、“キョウ”」


『もうそれでいいわ、夜が明けてしまう』


諦めてくれたか・・


「服が破れてしまってるな・・ウィンドブレーカーを上から着て・・お腹すいたな・・」


『熊はもう食べてしまったぞ』


「いらんわ、生だろ」


『贅沢じゃのう』


「俺は梟じゃないの」


『儂の能力を受け継いでいるはずじゃ・・』


「あのね、そういう能力要らないから。

 空を飛んで帰れるとか出来ないの?」


『羽がないから無理じゃろ』


「そこはさぁ、神の力でなんとか」


『儂が運んでやろうか?』


「いや、町中に体高8メートルの梟が現れたらパニックになるでしょ」


『契約で能力の一部が使える様になったから、小さくなれるぞ』


「小さくなったら運べないでしょ」


『街の近くで小さくなればどうじゃ?』


今帰れば、レストランは開いているところがあるだろう、その案で帰ることにした。


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