014.ファーストミッション
「私は、ネクラとでも呼んでください、“ねこくら”とよめますからね、略してネクラ」
「却下、班長として呼びにくい」
ニックネームを却下されてしまった。
「じゃあ・・・アウルで」
「なぜ?」
「師匠が梟だから」
「? よくわからないけど、いいんじゃない」
「「「決定」」」
どうでも良いことに意気投合するんだね。 必然的に班の名前は “アウル班” となった。
他に班があるのか知らないけれど。
「はい、盛り上がっているとこすみませんが静粛に・・
早速ですが、ミッションがあります」
「え、もう仕事? 今日は顔合わせだけじゃないの?」
「ユウキさん、ここはママ友会では無いのよ」
「違うの?」
違うに決まっている。他のメンバーはママですら無いですし、
「班長、これを」
ミッションシート・・・初見で読めと・・噛んだらどうしよう
「ミッションを読み上げる」
これは自動的に消去するっていうプレーヤーみたいのにして欲しかったな
「公安エージェントの美山純子・・これは本名だそうです、ユウキの姉にあたります。
彼女を含む3名のエージェントが行方不明になっています。
彼らの捜索が最初のミッションとなります」
「姉が?・・最近連絡取ってなかったな・・大丈夫かな・・ってか公安エージェントだったの?」
あれ? どっかで聞いたことがある名前・・あっ、殺されたって言ってたあの幽霊だ
「あの、俺、知ってます」
「あなたが犯人だったの、観念なさい」
ガシャッ
いきなり手錠を掛けられた・・せっかちな室長だな
手錠をアイテムボックスに収納して取り出して落とす
ガチャッ
「んなわけ無いでしょ」
「・・手錠・・・」
あっしまった手錠を掛けられたときの対処法をとっさにやってしまった。
「面白いね、今度やり方教えてよ」
ゴーダは興味を持ってしまった様だ
「お姉ちゃんどこに居るか知っているの? 教えて」
出し惜しみしてもしょうがない、アイテムボックスから取り出して
「直接聞いてみて」
俺は幽霊は確保したけど死体はどこかは知らない、地縛霊だったから多分近くだろうけど。
『ユウキ・・元気にしてた?』
「きゃあ、お姉ちゃんの声」
「どうしたのユウキさん?」
「みんな見えないの?・・見えないか・・姉の幽霊。
班長、あんたは幽霊見えるの?
・・じゃあ問題、ゴーダに憑いている幽霊は何体?」
「7体だけど、そんなのどうでも良いでしょ」
「どうやって連れてきたの?」
そんな事情は話せない、アイテムボックスに幽霊を入れられるかって実験していて出会ったとか・・
「そんな事より早くお姉さんから聞き出して」
「あっごめんなさい、幽霊になっているって事は・・もう死んでいるのね」
それから幽霊から遺体の場所を聞き出した我々は現場・・・には行かなかった。
そこからは別の部署の仕事らしい。
3人の行方不明エージェントの遺体は同じ場所にあったらしい。
良かった、死体なんて見たくはないからね。
野鳥撮影の仲間が言ってたけど探鳥してて自殺死体を見つけちゃったんだって、なんかその時の状況が頭から離れないらしい。そんなのごめんだ。
というか、自分が熊に襲われてほぼ死体になっていたのを思い出してしまったじゃないか。
とにかく俺達はいつのまにかファーストミッションをクリア出来たらしい。




