013.訪問
もらった地図を片手にスマホ地図で現在位置を確認して対比しながら目的地へと向かう。
ナビで経路検索してもなんかよくわからない。住所違ってないか?
雑居ビルの立ち並ぶ区域だ。複雑で道をたどるのが難しい、
えっと次の角を右に曲がって3つ目のビルかな、なんとかたどり着けた様だ。
スマホがなければたどり着けなかったろう。 ありがとうスマホよ。
あった、あった 『須磨保ビル』 ・・
入口に浮浪者が居る・・
「あんちゃん、タバコねぇか?」
「無いですよそんな物」
「じゃああっちへ行っちまいな」
えっと、名前を言えってメモ書いてあるな
「猫山猫蔵」
「三階に上がんな」
よかった通じたみたいだ、なんか変なセキュリティだな。
ビルの中に入る。・・階段だね・・エレベターは無い。
本来老体にはきついが、今は身体強化されているので全く問題ない。
ひょいひょいと三階まで登る。入口は一つしか無い。
『ちょいと探偵社』・・・なにこれ?
コンッ コンッ
ガチャッ
ドアが開いた。
「来たわね、入って」
ちょいと探偵社の事務所へと入っていった。
「まずは自己紹介から、私はここの責任者の前川由歩といいます。
この方は 猫山猫蔵さん。
こちらに居る方々はここのメンバーです」
「猫山猫蔵です・・よろしくお願いします」
ここが何かもわからないけど・・
「じゃあメンバーを紹介しましょう」
「あ、その前にここはどの様なところでしょうか?」
「メンバー紹介の後に詳しく説明します」
「はい・・・」
仕方がない今更帰れない・・
「ここには各分野のスペシャリストが揃っています。
こちらは 美山勇気 さん、本物の霊能力者です」
「おじさん、“ユウキ”でいいよぉ、よろしくぅーー」
「こちらこそ ユウキさん」
「その隣が、梶山 雄三くん、ホワイトハッカーよ」
「ダサいおじさん、僕もユーゾーでいいよ、よろしく。
・・今調べてみたけどあんた金持ってないね、こんなんで老後は大丈夫ぅ?」
ほっとけ、そこそこあったけど、想定事例の対策のために使っちゃたんだよ
「最近・・かなり散財してるな・・大丈夫かぁ?」
「ありがとう、ユーゾー君、心配してくれて・・・本当に居るんだホワイトハッカー」
「どういたしまして、挨拶ついでに年金の算定基準を少し割増しておいてやったよ。
ちょっと前まではブラックハッカーだったげとね。
あ、勘違いしてると思うけど、映画やドラマに出てくるハッカーみたいなのは居ないからね、
準備なしに色々なハッキングをリアルタイムでこなすなんて無理だからね」
と、言うことは私の情報とか、年金機構とかは準備していたってことだよね・・・
「ちょっと怖いけど・・ありがとう」
年金0にもできちゃうんだよね・・・
ま、私はそれも想定している、アイテムボックスには現金もたくさん入っているし、埋蔵金もある。
いくらホワイトハッカーでもアイテムボックスの中の資金は奪えない。
「そして、最後が 郷田 十三 殺し屋よ」
なにそれ怖い
「おっさん、おれも ゴーダ でいいぞ、よろしくな」
ゴルゴン13・・・・
びしゅーー
投げナイフ!
咄嗟にアイテムボックスに収納して向きを逆にして返却した・・
これも師匠との修行の成果だ
ゴーダは返されたナイフを器用に掴み取った。
「ゴーダさん、投げナイフはやめてください・・・偶然お返しできましたが・・怖いです」
「なるほどな、伊達にここに呼ばれてないってことか」
「返せなかったらどうするんですか」
「いや、大丈夫かなと・・」
帰ろうかな・・
「猫山さん、実はですね、ここにいらっしゃる3名みなクセが強くて・・・
だれがトップになるか揉めましてね。
じゃあいっそのこと別の者をということで・・保が動きまして」
あ、なにも特技の無い凡人代表ってことか
“たもつ” じゃなくて “ほ” って読むんだ。と名刺を見直していると。
「あれ、そんな名刺渡しちゃったんですね、これはね “こうあん の ほ” っていうコードネームなの。
“きみやす たもつ” っていう名前だと思っていた・・と言うか 公安の下部組織って事?
「あ、安心してください、ここは公安じゃないです」
公安だと安心できないって意味だよね
「ここは、普通の警察組織の・・
まあ、聞こえ良く言うと、ドラマで言うところの特別顧問っていうかそういう部署です。
私は、特捜マイナス室の室長で、あなたが班長になります。
0はドラマにあるのでマイナスになってしまいましたが・・アングラということではありませんので」
「よくわかりませんが、私には班長なんて務まりませんよ」
こんな人達の相手出来ないよ
「いえ、今、正に適任だと判断しました」
早く帰りたいよぅ




