105.Mission No.008(1)
今日は神龍神聖王国から直行で本部に出勤してきた。
本部長に呼び出されたのだ。
「きゃあ、課長っ、おはようございますぅ」
えっと・・・誰?
サキちゃんの服を着た、かなり劣化版のサキちゃんが出迎えてくれた。
「えっと・・・」
「大変よ、皆が行方不明になっちゃったの」
どういう展開だろう? 気持ち悪い奴だ
ユーマとユーゾーとユウキ(とサキ)が居なくなったそうだ、ゴーダはまだ神龍神聖王国にいるし。
『お主、精神系の能力を使われておるぞ』
『認識阻害とか?』
『認識誤認じゃな・・・儂らには全く効かんがな』
『この人、サキちゃんのつもりなんだね・・・かなり残念な劣化版だけど』
『容姿を近づけることでかろうじて効力を発揮するのだろうな・・・残念な劣化版だがな』
『じゃあ皆人質になっちやってるって事かな』
『そうじゃろうな』
『じゃあ、騙されたふりをした方が良いね』
・・
「わかった、探し出そう」
「とりあえず拠点に行きましょう」
「そうだな。 部長、俺達行きます」
部長も騙されているんだな・・・
「課長、運転お願いします」
「今日は運転しないのか?」
実はサキちゃんは運転できない
「課長のほうが安心だから」
ま、いいか、きっと拠点の位置を知らないんだろう
『師匠、みんなの居場所分かるかな?』
『お主だって分かるだろ』
『俺、運転苦手なんだよね、集中しないと』
『そうか、・・・港の倉庫群のひとつだな・・イメージを送るぞ』
『ここか、わかった、ありがとう師匠』
「えっと、拠点に向かってるんですよね(なんか私のアジトの方に向かってる)」
「もちろんだ、忘れたのか?」
「まさか、毎日行っているのに(いけない、ばれちゃう)」
「シートベルトはしっかり着けているか?」
「とうぜんじゃない なんか あぶない ですよ」
「行くぞ」
「ぎゃぁ〜〜」
ドーン
倉庫の扉を破った。
おー気を失ったみたいだ
えっと、倉庫の中には・・・みんな縛られている
「課長、来ないで下さい」
「えっ?」
「今、彼女はちょっと服を着て無くてですね・・みんなで背中合わせで囲んでますけど・・
絶対に来ないでっていう事です」
またか・・・
「でもいつまでもこのままという訳には・・・ちょっと待ってくれ」
劣化版のサキちゃんから服を引っ剥がす
そしてナイフを渡して、まずロープを切ってもらって
服を放り投げた
もぞもぞっと服を着た後に出てくると劣化版のサキに詰め寄り・・・
下着も引っ剥がしていった
「これ私の」
あーそうなのね、はい
そして劣化版のサキを柱に縛り付けた・・・ちっょと可哀想に思ってしまった。
「サキ、殺しちゃ駄目だよ・・・そいつにはまだ聞きたいことがあるんだから」
ぱしぃっ〜
ビンタで意識を取り戻させたみたいだ・・・
「早く聞き出して」
おお怖い
「おい、劣化版!
素性を言え」
「何故私が偽物だと分かった?・・・完璧に化けたはずなのに」
「単純にお前が無能だから? かな劣化版のくせに」
「なんだ劣化版とは・・・ひょっとして私の素顔が見えているのか? 失礼だぞ」
「そうだ、だから劣化版・・サキの足元にも及ばないよな」
「あら課長、うれしい」
サキちゃんそこで乗らなくていいからね
「誰が言うものか、見くびるな」
「あのー、黙っているとあの娘にひどい目に合わされるよ・・
話してくれたら俺は許してやってもいいと思うんだけどね、
以前似たようなことがあって・・その犯人はとても言えないような目にあってね・・話してくれないか」
「ひど目って?・・」
「殴る蹴るは当然として人間としての尊厳に関わる様な・・あーとても言えない」
「わかった、話すよ・・・」
とある機関のエージェントらしい。俺達の情報を求める依頼があり潜入したのらしい。
その他色々と聞き出した。
「よし、俺は許した、あとは彼女の許しを得てくれ、そしたら助かるだろう」
「え、ひどい、許してくれるんじゃないのか?」
「だから俺は許すと言った、彼女の問題は別だ。
服を盗るだけにしておけばこんなことにはならなかったろうな」
・・
『師匠、彼女の能力を無効にできないか?』
『儂に能力を奪う力はないが、能力を使うと激痛が走る様には出来るぞ』
そうか、
『それでいい、やって』
『おう』
ぎゃわーーー
「お前が能力を使うと激痛が走る様にした」
「おいおい、それじゃ使えないのと一緒じゃないか」
「そんな能力使うな」
「私の仲間も私とは分かってくれないじゃないか・・・どうすれば・・・」
「みんなこのアジトにある物を全て押収して調べ上げて」
「「「りょーかい」」」
「サキ、これでこいつは許してやれ」
「わかった、でもここに縛り付けたままにしておく、
お前、この程度で済んでよかったな」
「あ、いや、このまま? 私、全裸なんだけど・・・」
「なにか文句ある?」
「い、いえ・・・ありません・・」
「心配するな、扉を破るのに大きな音がしたし、人が来てくれるだろう」
「いやいや、私、裸だし」
「そうは言っても服は無いしな」
「しまった・・・服はコインロッカーに・・
服を特定のコインロッカーに入れる事で入れ替わり完了の合図になってたんだ」
「じゃあな」
色々役に立ちそうな資料があった、
ん、これは仲間のアジトの場所かな? 親切に印がついている。 こいつは頭も劣化版みたいだな。
あ、お金もある軍資金かな、もらっておこう。




