103.神龍神聖王国(7)
「国王、我々は戦いを覚えたい」
だからぁ〜逃げてほしいんだけど・・・
正規軍希望者約100名・・・に詰め寄られた。
「よし、お前たちの役目は殿だ、逃げゆく国民の後ろを守り退路の安全確保する」
「いや、もっと派手に攻撃するとか・・」
「国民を守らずに何を守る」
「はい・・」
「じゃあまずブレーンストーミングだ」
「えっ、訓練では?」
「まず、自分たちが負けるシチュエーションを思い浮かべろ」
「はい」
「一番嫌な負け方は?」
「周りを囲まれて一斉攻撃を受けるとか・・」
「それも考えないといけないが、一番嫌なのは仲間に裏切られて内側からやられる事だ」
「俺達はそんな事はしない」
「人質を取られたら?」
「・・・」
「どうすればいいと思う?」
「・・・」
「何も考えておかなければそうなる」
「どうすれば?」
「戦いは力だけでは決まらない。
どんなに強くても、策に嵌まれば負けてしまう。
それには思考停止しないことだ。考え抜け。
例えばそんな場合は
前もってハンドサインを決めておく、
何故ハンドサインかといえば、監視されているかもしれないからだ
そして、“人質を取られている”と知らせる。
仲間は無言で騙されたふりをして、救出隊を結成して人質を解放する。
それも、ハンドサインは2セットにしておいたりする。
それはハンドサインがばれていることを示しているとか、
おどされてハンドサインを言わされる場合もあるからな。
ま、これは一つの例だが、色々なシチュエーションを想定して対処策を策定しておけ
少人数で勝つために必要なのは力じゃない。
もちろん基礎体力がなければ作戦の実行は難しいけどな」
「分かりました、とりあえず走り込んできます」
「「「おーーー」」」
あいつら分かっているのかな? まあいいか。
とりあえず、ラーマとゴーダを教官に任命して強化してもらおう。
それから彼等は毎日 昼は基礎体力作りと夜はブレーンストーミングによる作戦会議を続けているそうだ。
真面目だなぁ・・
「作っていただきたいものがあります」
「何?」
「ショベルです」
「最近できたホームセンターに売っているでしょ」
「あれでは効率よく穴を掘れません」
「ひょっとして落とし穴づくり?」
「そうです、さすがですね」
普通のショベルよりも効率よく穴掘りね・・
『師匠、いい考えあります?』
『疑似生命体で作ってみたらどうじゃ』
『そうですね・・』
結界で造ったショベルか・・・
穴は開けられるだろう、問題は掘った土をどうするか・・・
俺ならアイテムボックスに入れてしまうが・・
溝と土壁なら作れるだろうけど・・
ポータルとセットにしてどこかへ持っていけば・・・でもポータルに魔力を充填しないといけないか・・
あらかじめ充填して使い切りにしておけばいっか
サンプルを幾つか作ってみた。
「ショベルは無いけど、こういうものならある。
使い切りで数も限られるけど・・・」
デモンストレーションで穴ほり機を地面に起き、
スイッチを押して5秒後に
幅3メートル長さ10メートル、深さ5メートルほどの穴が開き、
中の土はポータルで除去された、
その後、疑似生命体で造った穴ほり機は形を変えて穴の蓋に変形した。
10キロ以上の物が乗ると、0.5秒後に穴が一気に開く
このタイムラグは縦に並べて使うことも考慮して自由に設定出来る様にした。
「こ、これは・・・」
「駄目か、ま、使い切りじゃあね・・・使いづらいか」
「い、いや、素晴らしい・・神だ」
ま、気に入ったみたいだ、良かった
とりあえず10個ほど作ってあげた
「もっと下さい」
「ちょっと原料が必要だから・・・あと10個は渡すよ。貴重なものだから数の管理は厳格にな」
「もちろんです。ありがとうございます」
また師匠と熊狩りにいかないといけないな。




