幽霊との出会い
俺は借りているマンションの一室で、大学の後輩の、カチキリを待っていた。時間は夜中だった。
俺は脚の低いテーブルの前に座っていた。脚の低いテーブルの上には酒やらおつまみのお菓子を置かれていた。俺はカチキリを迎えられるように準備をしていた。
予定時間の数分前にカチキリがインターホンを鳴らした。俺はドアを開け、カチキリを迎えた。
「よお、カチキリ」
「先輩、お邪魔しますね」
カチキリが入り、俺はドアを閉めた。俺たちは脚の低いテーブルの前に座り、向かい合っていた。しかし、奇妙なことが起きていた。カチキリだけを部屋に入れただけだったのだが、カチキリの横に見知らぬ女が座っているのだった。俺は不思議に思ったが、気づかなかっただけだと思うのだった。そして、俺は見知らぬ女はカチキリの知り合いだと考えた。
俺とカチキリは話しながら、酒を飲んだり、おつまみのお菓子を食べていくのだった。しかし、見知らぬ女は酒を飲もうとも、おつまみのお菓子を食べようともしないのだった。俺は気を遣っているのかと思い、見知らぬ女に声を掛けた。
「あんたも気にせず、飲んだり、食べたりしてくれ」
カチキリは困惑した顔をしていた。
「先輩、僕は飲んだり食べたりしていますし、誰に言っているのですか?」
俺はカチキリの言っている意味が分からなかった。
「俺はお前の横にいる女に言っただけだ」
カチキリの顔は青ざめていた。
「ここには、僕と先輩以外にはいませんよ」
俺は見知らぬ女の方を向いた。
「じゃあ、あんたは誰だ?」
見知らぬ女は「私は幽霊です」と言った。俺は冗談だと思い、笑った。
「嘘だろ?」
「本当です」
見知らぬ女は「私に触れようとしてください」と俺に頼んだ。俺は茶番だと思ったが、取り敢えずは従う事にした。俺は立って、女に触れようとしたが、俺の手は見知らぬ女をすり抜けるのだった。俺は「お前の写真を撮ってもいいか?」と聞き、見知らぬ女は「良いです」と言うのだった。俺は携帯電話を出して、見知らぬ女を写真で撮ったが、見知らぬ女は映り込んでいないのだった。本当に幽霊だった。
「お前、本当に幽霊なんだな」
「そうです。私は幽霊です」
「拍子抜けだな」
見知らぬ女は「驚かないんですね」と言った。
「幽霊ごときで、俺が驚くもんか」
「肝が据わってますね」
一方で、カチキリはずっと怯えていた。
「ただの幽霊だ。安心しろ」
臆病なカチキリは「僕、体調が悪くなったので、帰りますね」と言い、素早く立って、部屋から出るのだった。そして、ドアが閉められた。
「お前が怖くて、後輩がいなくなったぞ」
「ごめんなさい」
見知らぬ女は申し訳なさそうな顔をしていた。
「まあ、いいさ」
俺と見知らぬ女だけが部屋にいるのだった。




