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魔境へ追放された公爵令息のチート領地開拓〜動く屋敷で、もふもふやドラゴンとスローライフ〜  作者: 幸運寺大大吉丸@書籍発売中


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第27話 国を建国しよう

-side エリク-



『それで、無事、父上や兄妹達と話せたんだ。良かったね』

「ほーん。良かったではないか」

「ああ。みんなで、もう一度、家族としてやり直そうって決めたんだ。きっとこれからは、良くなる」



 エリクは晴れやかな気持ちで、話している。おそらく、こんなにも晴れやかなのは、追放され、マスク王国というしがらみが無くなった時以来であろう。



“ふむ。我は、お主のその顔が見れただけで、今日はもう満足だ。幸せになれ。エリク”

「俺。そんな顔してたのか?」

『自分では気づいてないのかもしれないけど、普段の君からは考えられないほど表情豊かだよ。家族に会えて、幸せそう』

「そうか。--っと、それはそれとして、今日は相談があって、呼んだんだ」

『おお。そうだったね。大方、今後、この人数の人たちを養っていくには、どうしたらいいか……というところだね?』

「ああ。当分の食料は持ってきてくれているらしいんだがな。長期ってなると無理だろう。俺の今の畑を広げても間に合わない」

『それは、最初から期待してないけど……。

 そうだ!いいこと思いついた』

「どうした?いきなり」

『国だよ、国。国を建設するんだ』

「おお。それはいい考えだな。我は、アトラニアの次期竜王。ルークはフェンリルの王。レオンは、創造神で、神の王。エリク。お主も国を設立すれば、王になれる。我らが対等な友となれるいい機会ではないかのう」

「へっ--!?いやいや、そんなつもりないんだけど」



 そんな事になれば、いよいよスローライフを送れなくなる--と、エリクは考えた。



「そうでもないぞ。我も、仕事は全て部下に任せておる。だから、このような時間が取れているのだ」

“王たるもの、どしっと構えていれば良いのだ。わざわざ、働かなくても良い”

『私は、是非ともエリクには、働いてほしいところだけれど、別に嫌なら、働かなくても良いんだよ。君は、既に頑張っているからね』

「そうなのか……」



 国を作れば、マスク王国は怒るだろうが、他国との取引は格段にしやすくなる上、民も一つに纏まりやすくなるだろう。

 それに、昨日の父上の話によると、親友のセシルや、元婚約者のエリーゼは、商業都市マーチャルトに、逃げたらしい。

 エリクは頭の中の電卓で、色々計算した。



「決めた!俺、国作ってみるよ。来てくれた民のためにもなると思うし、仕事は、そういうことが詳しい父上に任せれば、なんとかなりそう。兄上もいるから、大丈夫だろう」

「ふむ。流石はエリクだ。決断が早い」

「よしっ--!そうと決まれば、まずは、演説から始めよう。早速準備開始だ」



 こうして、翌日、俺は民の前で、建国の演説をする事になったのだった。




 ♢ ♢ ♢ ♢ ♢




 --その翌日。エリクは、民を集めた。

 ざっと、数十万人だろうか?魔法を通じて届けられる声だけで、会場を沸かせなければならず、演説力の試される場面である。



「今日、みんなに集まって貰ったのは他でもない。ここに、国を建国するためだ」



 エリクがそう言った瞬間。--わぁぁぁあ!っと、声がした。熱気は最高潮である。



「今ここで、多くを語る事は、やめようと思う。ただ、ひとつだけ言わせてほしい。俺は、お前ら必ず、幸せにする」



「エリク様ー!」「エリク様!」--と民からは、沢山の声は聞こえる。

 一方、いつメンからは、「あいつ逃げたな」『そうだね』“逃げるのは良くないぞ”--と、大不評である。

 しかし、それもエリクの想定内。

 全て、作戦通りである。



「俺は、この国を、エリクシアと名づける。

 国が万能薬となり、お前達の、生活を支えてくれようという意味だ」



「エリクシア万歳!」「エリクシア万歳!」という声は、民からは、聞こえてくる。

 一方、いつメンからは、『自分の名前を国名に入れるなんてナルシストだね』「自信家だな。それでこそエリク」“我だったら、恥ずかしすぎてようせんのう”これまた、微妙な評価。いつメン、厳しすぎない?とエリクは思うも、今は民の興味を自分に惹きつける事に集中した。



「共に笑い、共に泣き、共に戦おう。以上だ」



 --わぁぁぁああ!

 エリクが去った後も、会場は沸き続けたのだ。無難な演説だが、会場が湧く。



『これがカリスマ性。これが主人公補正』

「置きにいったな」

“ちと、つまらん、演説だったのう”

「だから、お前ら厳しくないか!?」



 まあ、批判してくれる、良き友を持っているという事でよしとしよう。--と、エリクは自分を勇気づける事にしたのだった。



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