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魔境へ追放された公爵令息のチート領地開拓〜動く屋敷で、もふもふやドラゴンとスローライフ〜  作者: 幸運寺大大吉丸@書籍発売中


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第16話 ダンジョン探索

-side エリク-




「それは明らかに一般人が見られるような代物ではないよな」

『まあね。けど君はもう一般人ではないしね。ちなみにこの2つはオリハルコンでできた武器だよ』

「オリハルコンか。我でも見るのは久しぶりだな。竜の里でも厳重に保管しておる」

「オリハルコン。この世界でも、物語でしか聞いたことがないぞ。雰囲気からして本物なのだろうが……。これ一つでいくらくらいなのだろうか。想像もつかない」



 エリクはそう言うと、[検索]スキルを使い、剣の方の値段を調べた。



「[検索]“オリハルコン 値段”検索結果:時価(言い値)」



 時価とか、言い値とかエリクが聞きなれない言葉が出てくる。



「(要するに、過去にオリハルコンの剣が売られた事例がそもそもないってことだろう)……それにしても、オリハルコンの剣までコピー出来るとは。竜の杖のぶっ壊れ具合がわかるな」

『オリハルコンは珍しいけど、たまに見つかるものだからそこまでではないよ。事実、ドラゴンの里にもあるくらいだしね』



 創造神であるレオンが言うたまにがどのくらいであるかわからないが、そういうものなのだろう。



「その言い方だと、もっと上の武器も持っているということ?」

『うん。持っているっていうか、作ればいいだけだけどね。神剣とか神槍とか呼ばれているやつだよ。神器だね』

「ああー。それもあるか」

『ともかく、この武器をイメージして、竜の杖を変形させてみて』



 言われるがまま、エリクは竜の杖を変形させる。すると、オリハルコンの剣に竜の杖が変形した。



『成功だ』



 ちょうどタイミングを見計らったようにゴブリンが現れた。



『あのゴブリンを切ってみて』

「わかった」



 今度も同じように動く。剣術は公爵家の時に一通り学んでいて、ある程度動けていたエリクであったが、それでも、素人感はあった。それが、さっきよりもかなり動きがマシになっているようだ。



 --ガキィ、スパッ、スパッ!

 ギャ……?



 一瞬エリクにも何が起こったかわからなかったが、どうやらゴブリンに触れたところは全て切れるようだ。

 最も先に剣が切れ、続いて手が切れる。



 ギャアアアアアアアア……!

 --スパッ!



 ゴブリンが悲鳴を上げて逃げ出そうとするところを切った。



「すごいな。全くゴブリンを切った感じがしなかった」



 特に苦戦せずに倒せたので、エリクが気を抜くと、竜の杖は元に戻った。



「気を抜きすぎだな」

『だね』



 ガルルルル……。

 --ガキィィン!



 トールとレオンがそう言ったのをエリクが聞いた時、エリクの横からウルフが襲おうとしたのだが結界に阻まれたようだ。



「……!!!」



 --スパッ!

 すかさず、竜の杖をオリハルコンの剣に変え、ウルフを一刀両断するエリク。

 どうやら、ものにできたようだ。



「はやっ」



 自分で驚くぐらい、エリクの動きは速くなっていた。



『動きが、良くなってきてるのはいいけど、ダンジョン内では油断は禁物だよ』

「すまない。確かに2人に甘えていたのかもしれない」

「まあ、そういう時もある。エリクはダンジョン攻略をまだ始めたばかりだからな。それにしては、充分だろう。魔物の襲撃を察知するのは、場数を経験していけばいい。というわけで、ガンガン行くぞ」



 トールにそう言われたので、進むペースを上げることにした。進むにつれ、ゴブリンはどんどん強くなる。

 魔石の質も上がっている気がする。

 淡々と攻略をしている時だった。



 ボォーー。

 火魔法が飛んできた。



「[鑑定]。ああ、あれはゴブリンマジシャンか」

『そう。鑑定してわかったと思うけど、接近しようと思うと魔法を打ってくるから、一筋縄ではいかないよ』



 本当は、結界魔法があるため、ゴリ押して接近できるのだが、レオンはあえて言わないことにした。



「うん。わかってる」



 エリクが、返事をした時だった。



 --ギャギャギャ。ギャギャギャ。



 近くから、2体のゴブリンが現れた。



「……!!3体も」

『言い忘れていたね。鑑定では、でないけどゴブリンマジシャンが出た場合、早めに対処しないと、2体の前衛が後から来るんだ』

「ふーん。鑑定に乗ってない知識もあるのか」



 --スパッ、スパッ。

 バタッ!



 答えながら、エリクは慣れた様子で、前衛2人を葬った。



 ギャッ……!



 一瞬驚いて隙ができた、ゴブリンマジシャンに一気に距離を詰め、頭を切り落とす。



「そうだな。まあ、お主も強くなればいいだけのことよ。鑑定で得た知識など、関係なくなるからの」



 トールの教えはなかなかに脳筋だが、真理かもしれない。

 知識があっても、弱かったら殺される。知識がなくても強ければ生き残れる。それが、ダンジョンという場所なのだから。



「わかった」



 そんなことを肌で感じたエリクは納得して、強くなろうと決意したのであった。



『脳筋すぎるよ。流石に。鑑定スキル、関係あるからね!』



 レオンは納得していないみたいだったが。



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