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第5回だよ!!

 今までと投稿が違う時間になりました。たまたまです。寝落ちしました。

泣いている女の子が公園の出口前の道を通るというチーズ猫の言葉を信じ、公園の茂みからその道を覗き込むアンコ。しばらく覗き続けていること数分。

「あれは」

我こそがと言わんばかりにおさげの髪をした小さな女の子が大声で泣きながら公園の外の道を通過しにきた。

「本当だったのです。話しかけてみるのです」

アンコは公園を出て、両手で潤んだ瞳を拭い続ける女の子の眼前に回り込む。

「なんで泣いてるのです?」

アンコは優しく微笑みながら話しかけた。

「なんか、下着みたいな格好…」

「失礼な普段着なのです」

間髪入れずにアンコはキレた。

「あ、ごめんなさい」

どうやら白Tは下着扱いなのです。文化の違いなのですね。

「クッキーをね、」

「はい」

「ク、クッキーを、う、うわ〜ん!!」


またも泣き始める少女。

「全然わからないのです」

口ではそう言ったものの、この子のワンピースのポケットの辺り、なんだか茶色く汚れているのです。よくみると茶色のカスがいっぱいついているのです。

「クッキーを落としてしまったのですか?」

これは当たりなのです。

「違う」

違ったのです。

「ク、クッキーね、叩くと増えるって、聞いたから…、、うわーん!!!」

あー、なんか昔そういう歌あった気がするのです。あれ、どこかで聞いたのでしょうか?懐かしさはあるのです。

「その歌を聞いてもしかして、」

「…うん、叩いたの」

「自分の服のポケットで実践しちゃったのですね」

「クッキーっ!無くなっちゃった〜!!」

少女はそれを事実として認識し、さらに涙をこれでもかとはじけ飛ばす。

「ポケット、見るのです」

女の子のポケットを確認するアンコ。

「あらー、見事に粉々になっているのです」

この子は、欲にまみれていたのでしょうか?

「どうして増やそうとしたのですか?一枚でも充分幸せなのですよ」

咽び泣く少女は、その状態のままアンコに理由を伝える。

「お母さん、喜ぶかなって、、、」

喜ぶ?

「むしろ汚されて辛いのです」


ん?

「うわ、うわ〜ん!!」

アンコの冷静な返しに反発するかのように少女の声は、大きく、大きく。まるで自分の主張は間違っていないとばかりに泣きじゃくる。

そんな少女にアンコは一喝。


「うるさいのです!無くなったなら作ればいいのです!」


「ひぐっ」

アンコの一喝で泣き止む少女。少女の眼差しは潤うことを止め一気に期待の光へと変わりゆく。

「一緒に作ってくれるの!?」

「え、」

それは、違うのです。

「早く行こ!おねえちゃんのおうち!」

しかも、クッキング会場は私の部屋なのです。あんまりなのです。

アンコはあの時の言葉を思い出す。

「※何かヒントが見つかるかもよ〜ん」

本当なのでしょうねチーズ猫。性格は信用ないのです。でもチーズ猫は頭が良いので致し方ないのです。

「いこーー!」

女の子はアンコの手を取り走り出す。

「でもこの展開はマジ許すまじチーズ猫」

家に人上げるの普通に好きじゃないのです。




しぶしぶクッキングタイム。



 クッキーウッキーバリハッピー!空元気です!!!お腹すいたぁぁぁぁあ!!!!

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