ダンジョンに潜る⑧
文章力が無いので、もしかしたら読み辛い部分もあるかも知れません。また「紀州弁」を意識して書いたので見苦しい所もあるとは思いますがご了承ください。あえて主観「紀州弁」を設定しました。
••✼••【⑧】••✼••
『ハイアンドロー!』
「なあ、もう少し遊んでいかんかい?」
「「「はあ?」」」
元王子のゴーレムは、こんな遊びを提案してきた。
「ハイ&ローをしないかい?」
「「「ハイアンドロー?!」」」
「おぅよ! ちょうどココに、トランプがある」
「「「なんで?!」」」
元王子ゴーレムは、トランプを出してきた。
空間から湧き出るように現れたので、きっと異空間収納かストレージか何かのスキルだろうとは思うが、気になるのはソコじゃない。
なぜ、何百年もココで眠っていた奴が、トランプなんて代物を持っているのか?という点だ。
「ちょちょちょっ、ちょっと待って!」
「なにさ?」
「アンタ、何百年もココで石のようになるまで眠ってたんやろ?」
「ああ、ああ~まあ、そうだな それがなんだ?」
「いやいや、だから! 何百年も外界との行き来や接触を絶った奴が、なんでトランプなんて持ってんのかって聞いてんの!」
「「うんうんうん!」」
「ああ~~~ま、気にするな!」
「「「気にするわ!!」」」
「まあ、いいからいいから!」
「「「ゔゔゔ~~~(困惑)」」」
コイツ、絶対地上に出ては自由を満喫していたに違いない!
と思った。
そして仁美達は、トランプが出された時点で、『あ、コレ、なかなか抜け出せないヤツだ』と、観念してしまった訳で、ココでゴネても余計に時間を食う訳であり、あまり突っ込まない方が吉だと考えた。いや、考えざるを得なかった。
「ハイ&ローって知ってるよな?」
「「「はいはい・・・(汗)」」」(知ってます)
「シャッフルしたカードから1枚取り出したカードを見せる
そして、次に出るカードの数字が上か下かを当てるだけの単純なゲームだ!」
「「「はいはい・・・(汗)」」」(知ってますってば)
「最初にワシが親をするから、お前達は捲ったカードの数が上か下かを当ててみろ
当てたなら、勝ちを1とする
そして、次がお前達が親だ
ワシが次のカードがハイかローを当てられるかの勝負だ
そこでワシが当てたなら、ワシが勝ちを1とする
ま、その繰り返しだな」
「「「!!・・・(汗)」」」
「あの・・・それは、どれくらいすんの?」
「は? どれくらいとは?」
「いや、せやから、俺らはアンタに何回くらい勝ったら解放してくれんのか?と聞いてるんやけど・・・」
「ふむ なるほど・・・そうだな、ワシが満足するまでだな!」
「「「「えええええ~~~?!」」」」
この元王子ゴーレムが満足するまでって、一体何時間?いや、何百年やらせるつもりだ?
なにせこの元王子ゴーレムは、1000年近くも地下で籠ってた奴だ。
仁美達が生きている間に、元王子ゴーレムを満足させられるのだろうか?
このまま、⑦へ進む。