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カンナカムイの翼  作者: ななじぬぅす
第5章 アレクサンドリア
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第34話 ヨーガを教えてもらえ!

 今日もレンジはギンに怒られている。先に剣の稽古を始めていると、あとから来たギンの機嫌が悪い。レンジがオーパーツの分類を間違えたからだ。


 たくさんあるマス目とか数字の一つや二つがちょっとずれたり間違っていてたとしてもなにが問題なのか、なんとなくそれらしければいいだろう、レンジはそう考える。


「エイリアンとトトロを一緒にしやがって」


「自分、そういうの苦手なんで」


「おまえは生活も剣技も仕事も散漫に過ぎるんだよ、最近生意気に酒まで覚えやがって。ぶったるんでんじゃねぇぞ! ちゃんと一定のリズムを刻むようにしろ。仕事場はもちろん身の回りが散らかってんのもおまえの心の投影だ、おまえの心が散漫なんだ、だからおまえの淹れるお茶は不味いんだ」


「あぁ! 人が入れたお茶にケチつけるなんてチンピラか!」


「ゾーイにヨーガを教えてもらえ!」


「嫌だよヨガなんて」


「おまえは俺の言うことなにひとつ聞かねぇな。ヨーガをやってからじゃないと次の型は教えない」


 ギンは稽古の始めに調子を整えるために、剣技の基本の型を反復する。心技体が一体となって乱れない、完璧な呼吸と動作。確かに彼の型は美しく見事だ、教えて欲しい。


「心が乱れて隙があるとそこから漏れ出すものがある、なにかわかるか?」


 ギンが型を終えて残心、小言がさらに続く。


「さあ?」


「普段の生活では集中力と金だ」


「なるほど、よくわかります」


 レンジはよくわからないことを、わかったふりをした。


「なら、戦時において漏れ出すものはなんだ?」


「え?」なんだろう、「うんこでしょうか」


 レンジがふざけて答えると、

「生き残る可能性、だ!」


 だ!、に合わせて剣の柄で頭をぶん殴られる。


「締めていけ!」


 ギンは本気で怒鳴りつけて稽古を終えた。


 厳しい。


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