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申し訳ないけど、悪役令嬢から足を洗わせてもらうよ!  作者: 甘寧


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調査

カルロからの情報をまとめると……


1、第一王子派の幹部が第三王子派に乗り換え始める。

2、第二王子派の幹部が不審な死を遂げ始める。

3、カルロを丸め込ませ、すべての悪事を働いている黒幕は優秀な宰相を父に持つ私、ミレーナが首謀者だと。


改めてみると、ほぼ間違いなくカルロに関わる人間が犯人だと分かるが……。

ものすごい巻き込まれた感が否めない。


「参ったねこりゃ……」


「ミレーナ様はそんなことする人ではありません!私が言ってきます!」


「こらこら!そんなこと言ったら、あんたも巻き添えになるよ!」


カナリヤが息巻いて出ていこうとするから、慌てて止めた。


「でも、それじゃミレーナ様が悪者じゃないですか」


元は悪役令嬢だけどな。

まさかこんなとこで、悪役になるとは想定してなかったよ。


「ミレーナ様を悪く言ってる奴を根こそぎ始末しますか?」


「……サラ、そんな事したら結果的に私が黒幕になっちまうけど?」


首謀者に繋がる手掛かりがあればいいけど、それが全くない。

分かってるのは、カルロ派の奴だと言うこと。


──カルロを王にしたい奴だと踏んでるが。


「お嬢、俺らに出来ることねぇか?その為に来たんだ」


「そうだね……」


そうだ、私には頼れる仲間がいる。

こういう時に頼らないでどうする。


「よし!じゃあ、ダンテとマウロはエリオと一緒にカルロの周りを調べてきてくれ」


「ちょっと待ってくださいよ!こいつらも連れてくんですか!?俺一人で十分ですよ!?」


「ダンテらは経験が浅い。経験を積んだ方がいいんだよ」


本当は多少の訓練をさせてからの予定だったが、ダンテらなら大丈夫だろう。

エリオもついているし。


「チッ、しょうがない。お前ら足でまといになるようなら切り捨てるからな!」


「おう!頼むぜ先輩!」


エリオは、なんだかんだ言っても面倒見の良い奴だと思ってる。何とかなるだろ。

さて、後は……。


「サラはカナリヤの護衛を頼む。私は一人でも何とかなるからね」


「……かしこまりました」


「私もなにかやらせてください!」


カナリヤが掴みかかってくるが、カナリヤを危険な目に合わせる訳にはいかない。

だけど、それではカナリヤは納得するはずがない。


──仕方ない。


「それじゃ、カナリヤはサラと一緒にこの宮殿にいる使用人達のことを調べてくれるかい?」


「わかりました!!」


一応使用人もカルロ派の部類だからね。用心にこしたことはない。


「……危険だと思ったらすぐに引くんだよ」


「……わかりました」


カナリヤに聞こえないよう、サラに耳打ちした。


「さぁ!みんな死なない程度で頼んだよ!」


「「はいっ!!」」


──頼もしい奴らだねぇ。


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