#100文字小説集② 繰り返される過ちと彼女が夢を諦めた理由
『繰り返される過ち』
題「私・ドイツ・デモ」
私がドイツのベルリンに滞在していた頃のお話。
帰宅途中、国会議事堂前のデモ行進に遭遇した。
先月の反政府デモで一部暴徒化。
鎮圧のため治安部隊が誤って無関係の市民に発砲したことに対する抗議デモだそうだ。
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『彼女が夢を諦めた理由』
題「調教師・学校・死後』
調教師の専門学校を卒業した彼女は飼育員の夢を諦めることにした。
愛犬の死後、病に悶え苦しみ死んでいった彼に何もしてやれなかった自分を責め、飼育員の仕事の楽しい面だけしか見ていないことに気づいたのだ。
(98字)