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いつのまにやら聖母様  作者: 芍薬百合子ぼたん鍋
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気を取り直しまして、今度こそ話を聞くことに。


まず縛り上げられたいた人物だが、


「村で騒ぎが起きていたようですが、その際に皆様の小屋を物色していたところを発見しましたので縛り上げておきました。」


あ、ありがとう。


「その後ユウリ様がお休みになられたあと、私たちで尋問したのですが、どうやら特殊な奴隷契約を結ばれているようで、喋れないようにされているようです。今は別の小屋で待機させております。」


シルバくんたちが尋問?それ大丈夫か?

急に小屋に待機させられている人物が無事か不安になる。


っていうか、ブラックシャドウがここにきた理由は?


「そうでした。ユウリ様のご提案についてのブラックシャドウとしての回答とイチヤ様からの伝言とその他諸々の情報をお伝えに参りました。」


ブラックシャドウが完全に草の者な件。


「ブラックシャドウといたしましては宿と闘技場について出来る限り期待にお答えさせていただきますので何なりとお申し付け下さい。」


なんとも嬉しい解答をいただきました。


あざーっす!


また、流石にゼロスさんはまだ返答の伝達がないそうだが、イチヤさんの方はお任せ下さいと言う伝言を預かったそうで、ゼロスさんの方も力を貸してくれるだろうとのこと。


これまた、あざーっす!!


いやぁ、自分で頼んどいてなんだけど、よくあの手紙で承諾してくれたものですわ。

関係各所の皆様には感謝しかございません。



嬉しい報告に気分上々だったのはここまで。

次に悪い知らせが伝えられることとなる。



悪いお知らせその1。


「カーザでお預かりいたしました男が何者かに消されかけました。」


幸いコロコロされることはなく無事だったそうだが、かなり精神的に病んでしまってとても話せる状況ではなくなってしまったそうだ。


どうやらブラックシャドウとは別の裏の組織が動いているようで、とりあえずヘビ男はブラックシャドウの方で様子を見てくれるとのこと。



悪いお知らせその2。


「ユウリ様の暗殺の件ですが、表面上はご納得していただけましたが、帝国の魔術師長が突如引退することになりました。

このことから偽装だということは勘づかれていると思われます。」


ただし、ブラックシャドウ側がこの件に関わる気がないことはわかってもらえたようでほぼ連絡がとれない状況になったそうだ。


うーん、やっぱり納得いただけなかったか。

魔術師のおじいちゃんについて詳しく聞くと、本当に急に引退しただけで、生きているとのことでちょっとホッとした。


ま、引退っていうよりクビになったわけですね。


こりゃ、帝国さんの裏組織へのパイプはかなり太そうですな。


それなら、目には目を歯には歯を、裏組織には裏組織をという事でブラックシャドウには色々とご依頼させてもらおう。


「お任せください。」


さてと、ご飯も食べて元気になったことですし小屋で待機してもらってる人に会いに行きますかね。


バンッ!


小屋を開けると、相変わらず縛り上げられ床に転がされている男性…じゃない、女性がいた。


眠る前に見たときは、黒い頭巾に黒い服で分からなかったが、頭には猫耳がその存在を主張しており、よく見ればナイスバディな美人さんだった。


美人さんはそれこそ猫のようにわたしたちを威嚇していたが、猿ぐつわをしていない口から声を聞くことはできなかった。


特殊な奴隷契約を結ばれいるのではないかと言うことだったので、とりあえず鑑定をしてみれば、結果は…



猫族(呪)



だった。


予想外の鑑定結果にわたしは目を擦り、再度鑑定を行うが結果は変わらなかった。


奴隷じゃなくて、呪われてらっしゃるやないかーい!


わたしは美人さんに近づく。


アイビリーブ。自分を、白魔法を信じるよの!


呪いよ呪いよ、飛んでいけー!


わたしは猫耳美人に『ヒール』をかけたのだった。





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