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いつのまにやら聖母様  作者: 芍薬百合子ぼたん鍋
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わたしは3人に案内され、鑑定を受けるための場所に移動した。


ちなみに、私を待っている間にみんなの鑑定は終了済みとのこと。


みんなで鑑定結果についてキャッキャウフフしようと思ったので、軽くショックを受ける。


部屋に到着し並んでいる人もいないのでちゃちゃっと鑑定石に触れる。


少し見慣れてきたステータスがオープンした。






咲来 結織 (サクラ・ユウリ)♀

聖母(仮)

3◯才


Lv.5

HP:70

MP:1,000


スキル

自動翻訳:Lv.MAX

鑑定:Lv.1

アイテムボックス:Lv.3

生活魔法:Lv.2

白魔法:Lv.MAX

火魔法:Lv.0.5

水魔法:Lv.0.5

風魔法:Lv.0.5

土魔法:Lv.0.5

神託:Lv.3

祈祷:Lv.3


創造神の加護

旅の神の加護

山の神の加護






うん。相変わらずツッコミどころしかないやんけ。


もう、色々面倒くさいので割愛するが、

とりあえずわたしのHPはもう絶望しかないという事だけはわかった。


名前の下とか、新しいスキルとか、加護とかもう知らん。


そもそも、スキルはまだしも加護がこれまで仕事してるなぁって感じたことが無いんですけど。


仕事してるかどうかわからない加護より、フェルくん、シルバくん、レオくんのほうがよっぽど頼りになるわ。


という事で、今までのみんなへの感謝の気持ちと、やり場のないイライラを解消すべくお昼は奮発することにする。


教会を出るときに神父さんにオススメのいいお店を聞いて、たらふく食べたのはいいんだけどいいお店過ぎて懐が痛くなった。


イライラしてるとロクなことがない。


その後、お馬さんとアセナにお土産を買い、旅に必要なものを買い足して宿に戻った。


宿に戻るとわたしはすぐにお風呂に直行した。


リフレッシュしたいときにはお風呂に入るのが一番。


湯船に浸かりだんだんと冷静さが戻ってくると、ふと思い出したのはゆみちゃんのこと。


ケビンに聞いたときにはしらっとながしたけど、ゆみちゃんが魔王ってことは


・・・


一緒に召喚された人たちにコロコロされちゃうってこと!?


恐ろしい考えに至ったわたしはどうにか出来ないか考える。


考えた結果。みんなに相談することにした。


急いでお風呂から出ていざみんなに声をかけようとしたがなんて説明すればいいか分からず、言葉につまる。


ものすごい勢いで部屋に戻って来て、急に固まったわたしを心配そうに見守るみんなの姿を見て、今までの出来事が走馬灯のように駆け巡る。


そしてわたしは覚悟を決めた。

みんなにすべてを話す覚悟を。


異世界から召喚されたこと、神様の声と姿が聞こえること、聖母(仮)であること、魔王が知り合いだということ、などなど。


荒唐無稽な話を終えたわたしは信じてもらえる自信がなく、みんなの顔が見れず下を向いていた。



「ようやく、話してくださいましたか。」




驚いて顔を上げると、慈愛に満ちたみんなの顔が飛び込んできた。


ちょっとやな予感がして、確認のために聞く。


えっと、みんななんとなく分かってたという事でよろしいですかね。


うなずく3人。


そのうなずきにより完全に今までのあれこれがわたしの一人相撲だった理解した瞬間、顔を覆って床に倒れこんだ。


そんなわたしのことを心配しながら、やれ演技が下手で気付かないふりをするのが大変だっただの、異世界から来たにしても常識が無さすぎだなどの厳しいご意見が降り注ぐ。


もう辞めて、恥ずかしすぎて死んじゃうから。

もうこれ以上は勘弁してつかぁさい!!





平成最後の投稿です。

次は令和でお逢いしましょう。

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