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いつのまにやら聖母様  作者: 芍薬百合子ぼたん鍋
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村からちょった離れた場所に到着。


ここは昨日の夜、毛玉たちがちょっと暴れたおかげで広場と化した場所だ。


木の影からアセナたちがこちらを伺っているが、猪たちは大きいので丸見えだ。


面倒くさいので今は無視。


さっそくアイテムボックスから処分品を取り出す。


中身はほとんどが木材で、残りは石などの燃えないものが少し。


燃える木材などはレオくんにお願いして適当に積み上げてもらう。

燃えないものは一旦保留。


全てが積み上がればファイヤーの時間だ。風もほぼないので絶好のファイヤー日和と言っていいだろう。

レオくんお願いします。


「お任せください!」


レオくんの火の魔法により木が燃え始めるが、思ったより火が強いんですけど。


毛玉ども集合!!


シュタタタッ。


わたしの前に3頭が整列する。


君達には重要な任務を授ける。

各員、木を切り倒して広場を少し広くさせ、倒した木をわたしのもとまで運ぶこと。


わかったな、それでは任務開始。

かかれー!


"""おー!!!"""


ものすごい勢いで木に向かう3頭に、もしかしたら頼む相手を間違えたかもしれないという予感が。


的中してしまった。


ちょっと待って、わたし少しって言ったよね。

コラー!何処まで行くつもりだバカちんども!!戻ってこんかーいっ!!!



結果。

あっという間に広場は三倍の大きさになり、わたしの前には木が山のように積み上げられ、その横には誉めてといわんばかりの毛玉ども。


あー、はいはい。わかりましたよ。


仕方ないので、良く頑張りましたと撫でくりまわしてあげる。

だって可愛いんだもんよ。


おかげで森林火災の心配はなくなったので巨大キャンプファイヤーのほかに小さい焚き火を作りお湯を沸かしてレオくんとほっこりティータイムを楽しむ。


"""・・・"""


ガン見してくる毛玉にはアイテムボックスから肉を取り出し焼き肉にしてあげる。


今さらだけど猪たちとも意思の疎通がとれてるけど、どういうことなのだろうとおもったら、アセナのように自称山の神様の眷属とのこと。


今さら自称神様の眷属が増えたところで、そうなんですねという感想しかない。


他になんか得意なことはないの?


"土魔法なら"

"得意"


ほう。土魔法とな。

是非とも指南をお願いしたい。


""いいですぜ。""


そして始まった土魔法レッスン。


まず、土の壁なのだが目の前になら発動できる。

次に石のつぶてを放つ魔法だが絶望するほどの飛距離と威力に早々に封印が決定。


ま、土の壁についてはどうやら硬度を変えられるようなのでかなり使えそうだ。


目の前に発動する分には。


""なんでそんなに発動範囲がせまいのだ?!""


いや、それわたしが一番知りたいから。


まぁ、土魔法の練習はこれくらいにして村に戻って追加の処分品を貰ってきますかね。


戻るついでにアセナたちが集めてくれた木をアイテムボックスに入れて持っていくことにする。


これだけ使えない木が出たのだから再建には同じだけの量の木が必要になるだろう。


という事で、レオくんに火の見張りをお願いして村に向かう。


村に到着するとほぼ片付けは終了していた。


フェルくんとシルバくんに声をかけてまずは持ってきた木を出すことにする。


「ちょうど建て直しに使う木を切り行こうという話になっていたので助かりました。」


ナイスタイミング。


仕分け終わった処分品を回収してレオくんの元に戻ることにする。

今度はシルバくんとフエルくんも一緒だ。


2人によると予定よりずっと早く元に戻せるとのことで良かった。


その日は巨大なキャンプファイヤーの火の番をするため野宿となった。


わたしは火の番はせずにご飯を食べたあとソッコーでアセナを布団にして寝てしまった。


3人ともすまん。


でも・・・



モフモフに包まれて寝るとか最高!




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