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いつのまにやら聖母様  作者: 芍薬百合子ぼたん鍋
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4、プライバシーって大切だから

鑑定をお願いしようと鑑定受付に向かう途中、異世界から来たことが分かるような記載があってそれがバレたらヤバくないかと今更ながらに気付いた。


鑑定を受ける前に受付をしている神父さんに鑑定とはなんぞやと聞いてみた。


教会の鑑定は基本的に本人にしか見えないようになっているので安心してくださいとのこと。

他人が見ることもできる鑑定もあるそうだが、それはまたちょっと仕様が違うらしい。


他の人には見えないとわかって安心した私は神父さんにお布施をはらう。お金かかるんですって。


「では、こちらの石に触れてください。あなたに神の祝福がありますように。」


神父さんに促され、ただのまん丸な水晶玉にしか見えない鑑定石とやらに触れた。


触れた瞬間。

目の前に半透明の板のようなものが現れた。

どうやらこれにわたしの情報が載っているようだ。


板に表示されていたのは以下の通り。




咲来 結織 (ユウリ・サクラ)♀

3◯才


Lv.1

HP:50

MP:200


スキル

自動翻訳:Lv.MAX

鑑定:Lv.1

アイテムボックス:Lv.1

聖魔法:Lv.MAX


創造神の加護




うん。色々ツッコミたいことがあるがどれから触れていこうかな。


とりあえず、異世界うんぬんの記載がないことに一安心。あとね、このスキルってものによっては簡単に人に聞いてはダメなんじゃなかろうか。


特に加護とか、ヤバイ予感がするんですけど?


「大丈夫ですか?」


遠くを見つめたまま動かなくなった私を心配して神父さんが声をかけてくれた。


全然大丈夫じゃないけど、とりあえず大丈夫です。と答えてわたしはそそくさと教会をあとにすることにした。


「あ、おねぇさん!お帰りなさい。お祈りできた?」


お祈りはできたが、新たに聞きたいことができたので教会を出ると、本日2度目の茶をしばくために私はアリサちゃんに今度は喫茶店に案内してもらうことにした。


今度は高そうな感じはない、街の人たちの憩いの場的な喫茶店に案内された。

ここでも好きなものを頼んでもらい、色々聞くことにした。ここでは焼き菓子とお紅茶らしきをいただく。


アリサちゃん、ちょっと聞きたいんだけど。


「もちろん、アリサがなんでも教えてあげる!」


色々聞いた結果、スキルはいっぱい使うと上手になれる。ということが分かったくらいで、アリサちゃんにはそれ以上のことはよく分からないということがわかった。


これは、一度大人に話を聞かないとまずいかな…


でも、今は小さな女の子だから騙されないでいられたけど、これが大人相手となったら本当にいいようにカモられて最悪の場合、早々に天に召されてしまうかもしれない…


今思い返せばだいぶパニックになっていたのだろう。私はアリサちゃんに秘密が守れて色々教えてくれてわたしをコロコロしない人いない?

というなぞなぞのような質問をしてしまった。


アリサちゃんはそんななぞなぞみたいなあたしの質問に驚きの答えをくれた。


「それなら、奴隷を買えばいいんだよ!」


と。


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